チェルシー、新胸スポンサーと契約間近？　『ステーク』と1年契約で合意か

　チェルシーが新たな胸スポンサーとの契約に近づいているようだ。15日、イギリスメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。

　チェルシーは2020年から『Three（スリー）』と年間4000万ポンド（約72億円）のスポンサー契約を結んでいるものの、昨年3月に同クラブが英国政府からウクライナ侵攻を行うロシアのプーチン大統領との関係が深い前オーナーのロマン・アブラモヴィッチ氏が制裁を受けた際に、『スリー』も契約の一時停止をしたことで、前例のない制裁中にクラブを見捨てた同スポンサーに一部ファンが今でも不満を持っていることが伝えられている。

　この影響もあり、チェルシーとしては『スリー』との契約延長が選択肢になく、現行契約が今夏に満了を迎えることから、新たな胸スポンサーを巡って多くの企業と交渉をしていることが明らかになっている。

　先日の報道ではドイツの金融会社『アリアンツ』と交渉が進んでいることも報じられていたが、今季チェルシーがプレミアリーグで12位に終わったことで来季のチャンピオンズリーグ（CL）出場権などを逃したこともあり、提示されていた金額は現在『スリー』との契約の半額となる2000万ポンド（約36億円）だったという。

　商業収入を増やすことを望んでいたチェルシーはこれに不満だった模様で、報道によると、現在はエヴァートンの胸スポンサーも務めているオーストラリアのオンラインカジノ会社『Stake.com（ステーク）』と合意したようだ。金額については明らかになってはいないものの、イギリス紙『テレグラフ』などによると、『スリー』と同額となる年間4000万ポンド程度になると伝えられている。

　なお、『ステーク』との契約は1年間になる模様で、これはプレミアリーグが2026−2027シーズンからユニフォームの胸スポンサーに賭博系企業の掲載を禁止することを決定していることが大きく影響していると見られている。このことから、長期的なスポンサーは改めて探すことになるようだが、チェルシーは来季『ステーク』の胸スポンサーで戦うことになりそうだ。