J3からJ1へ!華麗なステップアップで活躍する代表的な11選手【2023】

2023年6月20日(火)12時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

2023年現在、J1リーグからJ3リーグまでの3部制で実施されている明治安田生命Jリーグ。2014年にスタートしたJ3は今年10年目を迎え、経験を積みながらJ1までカテゴリーを上げる選手も珍しくなくなってきた。


ここでは、2023シーズンをJ1で戦っている選手の中で、過去にJ3でプレーした経験を持つ代表的な11人を紹介する(期限付き移籍やU-22チーム所属などは除く)。




川崎フロンターレ GK上福元直人 写真:Getty Images

GK上福元直人(川崎フロンターレ)


2023シーズンに加入した川崎フロンターレで、J1第9節(4月23日)の浦和レッズ戦からゴールマウスを守っているGK上福元直人。2016シーズンから川崎のゴールマウスを守っているGKチョン・ソンリョンと五分のポジション争いを見せている。


順天堂大学から2012年に当時J2の大分トリニータへ入団。2015シーズンの成績不振によりチームが降格したため、2016シーズンをJ3で戦った経験を持つ。このシーズン前半戦でレギュラーを経験し、翌年にはシーズンを通して主力に定着。2020シーズンに加入した徳島ヴォルティスが翌年J1昇格となったことで、初めてJ1クラブの守護神となった。


瞬時の判断力に優れ、飛び出しに躊躇は感じられない。足元の技術も高く、ビルドアップに参加しても安定している選手だ。




アビスパ福岡 GK村上昌謙 写真:Getty Images

GK村上昌謙(アビスパ福岡)


2020シーズンのアビスパ福岡への移籍が、その後のキャリアに大きく影響を与えているGK村上昌謙。


大阪体育大学から入団したレノファ山口で、1年目の2015シーズンにJ3を経験している。山口時代も、その後移籍した水戸ホーリーホックでも主力には定着できなかったが、水戸で長谷部茂利監督と出会い、同監督がアビスパ福岡に就任した2020シーズン、村上も福岡に移籍した。


福岡がJ1に復帰した2021シーズン、村上のキャリアで初めて年間を通して守護神に定着した。ミスの少なさに加え、コーチングで味方を動かす能力に優れている。明るい性格で、自身が出場していない時もチームを盛り上げることを欠かさないムードメーカーでもある。




北海道コンサドーレ札幌 DF岡村大八 写真:Getty Images

DF岡村大八(北海道コンサドーレ札幌)


センターバックとして重要なフィジカル能力に優れ、地上戦、空中戦ともに優位に戦えるプレーヤーDF岡村大八。2021シーズンから所属する北海道コンサドーレ札幌でその優位性をさらに進化させ、今2023シーズンここまで全試合にスタメン出場している。


立正大学から、2019シーズンに当時J3のザスパクサツ群馬に加入。翌2020シーズンにチームがJ2に昇格すると、この年全試合に出場し高い評価を受けた。


ハードな守備をみせながら警告や退場となる回数が少なく、チームにとって計算の立つ選手でもある。




京都サンガ DF井上黎生人 写真:Getty Images

DF井上黎生人(京都サンガ)


ここに挙げる11選手の中で、最もJ3所属期間が長いDF井上黎生人。鹿児島実業高校から2015シーズンにJ3のガイナーレ鳥取へ入団し6年間所属。2018シーズンからは鳥取の主力に定着し評価を得た。


2021シーズンに満を持してJ2のファジアーノ岡山へ移籍すると、翌年にはJ1京都サンガへ。この2年、急角度でカテゴリーを上げた井上は定位置確保にも成功しており、今や完全にJ1の選手となった。


センターバックに求められるスキルすべてが安定しており、非常にバランスの良い選手という印象だ。今2023シーズンは6月11日の第17節を終えたここまで全ての試合に出場しており、DF麻田将吾と組むセンターバックは「京都の鉄板コンビ」と言える。




ヴィッセル神戸 MF飯野七聖 写真:Getty Images

MF飯野七聖(ヴィッセル神戸)


コンディションが万全ならば日本代表入りも決して不可能ではない能力の持ち主、MF飯野七聖。ヴィッセル神戸で見せる持ち前の推進力と突破力はJ1でも規格外だ。


国士舘大学から2019シーズンに当時J3のザスパクサツ群馬へ入団し、プロキャリアをスタートさせた飯野。1年目から出場を重ね、翌年にはチームの昇格に伴いJ2の舞台へ。翌々年の2021シーズンにはサガン鳥栖に移籍しJ1リーガーとなった。サクセスストーリーはそこからも止まらず、鳥栖での1年半で選手としての評価を確固たるものにすると、2022年の夏に神戸へと移籍した。


しかし、神戸移籍後は負傷を繰り返し実力を発揮できているとは言い難い。状態さえ整えばさらに上を狙える実力者だけに、後半戦での復活を期待したい。


アルビレックス新潟 MF藤原奏哉 写真:Getty Images

MF藤原奏哉(アルビレックス新潟)


2018シーズン、J3のギラヴァンツ北九州からキャリアをスタートし、2021シーズンにJ2のアルビレックス新潟に移籍したMF藤原奏哉。翌2022シーズンに新潟がJ2優勝し、J1へと昇格した。年々出場機会を増やしており、初のJ1となった2023シーズンは第17節終了時点で9試合にスタメン出場。


170cmとそれほど長身ではないが守備の強度が高く、機をみた攻撃参加への評価も高い。戦術理解度と判断力に優れた選手は長期にわたって活躍するケースが多く、藤原もそうなる可能性十分だ。




FC東京 DF徳元悠平 写真:Getty Images

DF徳元悠平(FC東京)


2018年、地元クラブであるFC琉球に入団したDF徳元悠平。1年目はJ3で、チームが昇格した翌年はJ2の舞台でプレーしていた。2020年から昨2022シーズンまではファジアーノ岡山(J2)に所属し、J3とJ2の経験歴は計5年。この間、常に出場機会を得る活躍を見せ、プロ生活6年目となる今2023シーズンFC東京への移籍で活動の場をJ1へと移した。


左サイドバックを本職に右サイドバックとしてもプレーしている。FC東京には今年3月に日本代表としてコロンビア戦に出場したDFバングーナガンデ佳史扶もおり、ポジション争いも激化していると思われるが、J1第17節終了時点で10試合にスタメン出場している。


5月12日に行われたJ1第13節、川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」では1得点1アシストで2-1の勝利に貢献。対人守備の強さに加えてキックの精度が高く、ロングスローからもチャンスを演出できる選手である。




サガン鳥栖 MF河原創 写真:Getty Images

MF河原創(サガン鳥栖)


2020年に当時J3のロアッソ熊本に入団し、今年でプロ5年目を迎えるMF河原創。2022シーズンは熊本の昇格に伴いJ2でプレーし、2023年にサガン鳥栖へ移籍したことでJ1へと到達した。驚くべきことに、プロ1年目の開幕戦から今季J1第17節終了時点までの全試合に出場している。さらに注目すべきは、2年目以降「フルタイム出場」を続けている点で、今もなおその活躍が途絶える気配はない。


ボランチとして熊本のJ2昇格に多大な貢献をしただけでなく、怪我をしないタフさ、カテゴリーが上がってもすぐに順応できる適応力、J1全体でもトップを記録する運動量のほか、ブロック数やパス数の多さなど自身の魅力を存分に示してきた河原。まだまだ底が知れない活躍から目が離せない。




セレッソ大阪 MF上門知樹 写真:Getty Images

MF上門知樹(セレッソ大阪)


沖縄県立与勝高校が生んだ初のJリーガーMF上門知樹。当時J3のFC琉球へ加入した2016年にキャリアをスタートさせると、チームの昇格で初めてJ2を戦った2019シーズンにブレイクしている。


GKにとって悪夢のような無回転シュートを最大の武器に、貪欲に得点を目指す姿が特徴的。また、前線からの守備を惜しむこともない。2022シーズンにセレッソ大阪へ移籍しJ1へ。C大阪ではまだレギュラー定着に至っていないが、記憶に残る活躍が多く数字以上に愛されている選手といえるだろう。




セレッソ大阪 FWレオ・セアラ 写真:Getty Images

FWレオ・セアラ(セレッソ大阪)


横浜F・マリノス、そしてセレッソ大阪での活躍が目立つFWレオ・セアラだが、2016シーズンにはJ3のFC琉球で23試合に出場した経歴を持っている。ただし、当時は現在ほど得点へと繋がっておらず、わずか2得点に終わっている。2017年から2019年まではブラジルのクラブを渡り歩き、2021シーズンに横浜FMへ移籍し再び日本へ。


横浜FMでは2年続けて二桁得点を記録し、現在所属のC大阪でも今2023シーズンここまで17試合で6得点。右足でのシュートもヘディングもハイレベルで、相手からすれば90分間を通して抑えるのが非常に難しい選手だろう。




アルビレックス新潟 FW谷口海斗 写真:Getty Images

FW谷口海斗(アルビレックス新潟)


岐阜経済大学から2018年に当時J3のいわてグルージャ盛岡へ加入したストライカーFW谷口海斗。J3スタートとなったプロ1年目から23試合15得点と驚異的な数字を残し、ロアッソ熊本に移籍した2020シーズンには18得点でJ3得点王を受賞した。


2021シーズンから所属しているアルビレックス新潟が2022シーズンにJ2で優勝しJ1に昇格。新潟でも2年続けてチーム内得点王となっており、今2023シーズン初挑戦のJ1で、出場時間533分3得点と一定の結果を残している。


常にゴールを狙うメンタル、一瞬の隙を見逃さず容赦なくニアサイドを打ち抜く姿勢など、点取り屋に不可欠な芯を持つ選手である。

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