SNS特集F1フランスGP:レッドブル・ホンダ発表。3台のオンボードカメラから見るスタート直後のクラッシュ
2018年6月27日(水)10時17分 AUTOSPORT web
F1は史上初の3週連続開催に突入。その最初の舞台となったのは10年ぶりに帰ってきたフランスGP、そして 28年ぶりとなるポール・リカールだ。
このポール・リカールで1989年にジャン・アレジがティレルからデビューしたことや、翌90年にタイヤ無交換作戦で逃げるレイトンハウスのイワン・カペリをフェラーリのアラン・プロストがレース終盤にオーバーテイクしたシーンが鮮明によみがえってくるような方は、すでにベテランの域に達したF1ファン?
前の開催のときには現役F1ドライバーの半数はまだこの世に生を受けておらず、しかも、当時とはコースレイアウトもだいぶ変更されているため、28年ぶりと言いつつも今回がほぼ初開催のようなもの。
そんな久々の開催となったフランスGPをいつものようにドライバーや関係者のSNSで振り返っていこう。
空から人が飛んでくる近未来的で華やかなパフォーマンスがスタート直前のサーキットを盛り上げた。
10年ぶりのフランスGPでメルセデスF1のルイス・ハミルトンが圧勝。トリコロールのゴリラがタイヤを持ち上げている斬新なデザインのトロフィーが冠スポンサーのピレリから贈呈された。
混乱のオープニングラップを3台のオンボードカメラから検証。フェラーリF1のセバスチャン・ベッテルはオーバーシュートでバルテリ・ボッタスのリヤにヒット。ルノーF1のカルロス・サインツJr.は予選7番手から、勝手に前が開けて一気に3位までジャンプアップ。トロロッソF1のピエール・ガスリーは、フォース・インディアF1のエステバン・オコンを避けきれず、地元フランス人ドライバー2名による痛ましい接触リタイアという結果に。
長い年月、主にテストコースとして活用されてきたポール・リカールは、なんと167種類ものレイアウト変更が可能。ボッタスのコクピット内にはコース図が貼られ、メルセデスF1はインスタで「これで迷子になっても言い訳できないよ!」とコメント。
でも、このコースじゃ「どこ走っていいのか分からなくなりそう」だよね?
うっすらとヒゲ面のピエール・ガスリー人形も登場。「似てる?」と笑顔の本人。
期待が集まった3人のフレンチドライバーだったが、今回はそれぞれ残念な結果となってしまった。
年に1度しかデザイン変更が許されないヘルメットをここで投入したロマン・グロージャン。地元グランプリにかける意気込みがひしひしと感じられたが、11位完走で今季初入賞はまたもおあずけ。今年のハースF1の速さを結果に結びつけられないもどかしさは募るばかりだ。
3人のフランス人ドライバーよりもサーキットから地元が近いモナコ国籍のシャルル・ルクレール。モナコ公国のアルベール大公夫妻も応援に駆けつける中、今季4回目の入賞を果たし、アルファロメオ・ザウバーに貴重なポイントをもたらした。
グロージャン、キミ・ライコネン、ボッタスとパドックで大量捕獲に成功し、うれしそうな笑顔を浮かべる出待ちのちびっ子ファン。
ル・マン24時間優勝の興奮も醒めやらぬまま、ポール・リカールに乗り込んできたフェルナンド・アロンソ。結果は残念なリタイアとなったが、アロンソにとっては、カナダGPから始まった5週間連続レース、怒濤の超ハードスケジュールの折り返し地点。
来年のフェラーリF1のシートは、ベテランのキミ・ライコネンから、めざましい活躍のシャルル・ルクレールに取って代わられるとの報道が多く見られるようになってきたが、当人たちの関係はいたって良好。実現することはないだろうが、このふたりでベテランと若手のコンビというのも、なかなかうまくいきそうな感じだ。
3 races in a row ? Oh yesssss !
Austria, we're coming #smileseverywherepic.twitter.com/DjrU8e0Paz— Charles Leclerc (@Charles_Leclerc) 2018年6月26日
フランスGP直前には2019年から2年間のパートナーシップが発表されたレッドブル・ホンダ。日本人ファンにとっては、来シーズンの大きな楽しみとなりそうだ。