大谷翔平を“孤立させなかった”ドジャース打線 申告敬遠後の集中打にエンゼルスとの「明らかな違い」を見た

2024年6月30日(日)12時37分 ココカラネクスト

申告敬遠の後に続いたスミスの適時打で一気に一塁から生還した大谷。(C)Getty Images

 得点圏で迎える大谷翔平(ドジャース)との勝負はやはり難しい。

 現地時間6月29日に敵地で行われたドジャース戦で、ジャイアンツは7-7で迎えた延長11回表の先頭打者として、この試合の第2打席に26号本塁打を放っていた大谷と対峙した。

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 タイブレーク方式により無死2塁という一打勝ち越しのピンチで迎えた大谷は、直近7試合で打率.364、5本塁打、長打率1.045と絶好調。安易な勝負に行けば、痛い目に遭うのは間違いなかった。

 後続を打つウィル・スミスは、直近7試合で打率.192とややブレーキ気味。そうした数字も考慮したジャイアンツは今のドジャース打線で「最強」の大谷を申告敬遠。これには球場も騒然。一部のドジャース・ファンからはブーイングが飛び、ジャイアンツ・ファンからも「なぜなんだ」という野次が飛んだ。

 無塁という局面でさらに塁を埋める決断を下したジャイアンツ。だが、結果的に彼らの策は裏目に出てしまう。4球目を打ったスミスがセンターオーバーの2点適時二塁打を放ち、一塁走者となった大谷も生還させたのだ。

 スランプ気味だった正捕手の一打で完全に火が付いたドジャースは、そこから怒涛の5連打。一気呵成に相手を攻め立て7点を奪取。ジャイアンツを引き離し、14-7での勝利を呼び込んだ。

 まさに「球界屈指」と評される強力打線の凄みを見る攻撃だった。

 大谷が相手から申告敬遠などで勝負を避けられる場面はエンゼルス時代にもあった。しかし、当時は味方打線の“援護”を得られず、チャンスをふいにするシーンが散見。とくに主砲マイク・トラウトが欠場しているタイミングでは大谷の「孤立」が悪目立ちしていた。

 だが、ドジャース打線は大谷を避けても、ここぞの絶好機を逃さない。こうなると相手バッテリーとしては下手に二刀流スターから逃げられなくなってくるわけだ。

 そうした光景も“銀河系軍団”の真骨頂であり、大谷にとってはエンゼルス時代からの明確な変化と言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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