「先発投手は悲惨だ」3連敗でフィリーズに圧倒されたドジャース 苦しい名門に米記者が「リーグ優勝の候補ではない」と糾弾

頼みの大谷もこの日はフィリーズ投手陣に抑え込まれた。(C)Getty Images

　厳しい連敗となった。

　現地時間7月11日、敵地で行われたフィリーズ戦でドジャースは1-5と敗戦。これでチームは苦しい4連敗となった。

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　ナショナル・リーグ東地区で首位を独走するフィリーズとの“ポストシーズン前哨戦”ともいえる3連戦でスイープを喫したドジャース。先発投手陣に故障離脱者が相次ぐ苦しいチーム事情で、ライバルに文字通り圧倒された形となった。

　ドジャースがこの3連戦で喫した失点はなんと19点。山本由伸やタイラー・グラスノー、ウォーカー・ビューラー、ボビー・ミラーなど主力級の怪我人が相次ぐ先発投手陣の不安定さを露呈したと言えよう。

　この日は打線も5安打、1得点と抑え込まれた。まさに投打がかみ合わない状況に陥っているドジャースには、厳しい指摘が集まっている。

　米スポーツ専門局『FOX Sports』のジェイク・ミンツ記者は「フィリーズとの連戦で見せた冴えないパフォーマンスは、ドジャースがもはやナショナル・リーグの優勝候補ではないことを思い知らせるものだ」と銘打った記事を掲載。「この時期のレギュラーシーズンは、どの試合も10月の行方を決定づけるものではない。質の高いチーム同士となれば、なおさらだ」と指摘しつつ、ドジャースの不安定なパフォーマンスを手厳しく論じている。

「今シーズンのドジャースは、ふたたびワールドシリーズに出場するか、失敗かのどちらか、だった。当然のことだ。しかし、今はフラストレーションが溜まっている。怪我人が相次ぎ、このチームは苦境に立たされている。とくに先発投手陣は悲惨な状況だ」

「ナショナル・リーグの優勝候補としてシーズンに臨んだ彼らは、間違いなく歴史的なビッグチームになる可能性を秘めていた。しかし、シーズンの半分が過ぎた今、2024年のドジャースは『ただの強豪チーム』に過ぎない」

　故障者続出という予期せぬ事態で苦境に立たされているドジャース。この不穏な空気をいかに一変させるか。球界屈指のスター軍団は、まさしく真価を問われている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]