角田裕毅レース後インタビュー:「これから攻めていくというところだった」右リヤの駆動がかからずリタイア【FIA-F2第2戦レース2】

2020年7月13日(月)10時44分 AUTOSPORT web

 2020年FIA-F2第2戦オーストリアのレース2は駆動系と思われるトラブルで、リタイアを喫した角田裕毅。それでもこの週末はポールポジションからのレース1で、最速タイムと2位表彰台を獲得。優勝できなかったことへの悔しさを滲ませながらも、「この結果は大きな自信になった」と言う。


 そして3連戦最後となる今週末ハンガロリンクでのレースについても、この勢いを持続したいと抱負を語ってくれた。


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──レース2は、残念な結果に終わってしまいました。


角田裕毅(以下、角田):はい。スタートはあまりよくなくて、でも7番手の順位はキープできたままターン1に飛び込んで行けました。その立ち上がりのイン側で単独スピンした(ロバート)シュワルツマンのリアタイヤが僕のマシン右側のサイドポンツーンに接触して、空力パーツが取れてしまったんですね。


 とはいえそれほどダメージはなく、その後はタイヤを保たせることに気をつけながら周回していました。レース後半から、攻めて行こうと思ってましたから。そしたら右リヤから煙が上がって、駆動がかからない感じになって、マシンを止めました。


──結局、どんなトラブルだったのですか?


角田:まだ、しっかりわかっていないです。チームは、ドライブシャフトじゃないかといってますけど。何が起きたのか……。


──右リヤだけ、駆動がかからなかった感じですか?


角田:そうですね。ウイーンって、空回りしているみたいでした。


──シュワルツマンの接触とは、関係ない?


角田:ないと思います。急に変な音がし始めて、ペースを落としました。


──ドライコンディションでのレースペースを確認する、いい機会だったのに残念でした。


角田:そうですね。ただレースペースはあまりよくなくて、クルマのバランスとか見直す必要がありそうです。


──そうすると前のクルマからDRSが使えないぐらいまで離れてしまったのは、タイヤセーブしていたというよりついて行けなかったのですか?


角田:いや、セーブはしていました。ただ余裕のないセーブというか、自分がセーブしてても前からあまり離れないペースが理想なんですけど、そこまでの余裕はなかったですね。


──それでも後続勢を抑えるのに問題はなかった?


角田:それはもう、全然大丈夫でした。本当にこれから、攻めていくっていうところでした。


──今週末はハンガリーに移動しての開幕3連戦の最後になりますが、抱負をお願いします。


角田:今回ポールポジションと2位を獲れたのは、自分のなかで自信になりました。ハンガロリンクも、その勢いを持続できたらと思っています。


 現時点での唯一の課題は、ドライ路面でのレースペースなのかなと思っていて、そこを見直して、準備して行くつもりです。予選は今までの速さを維持しつつ、レースでも安定したペースを刻むことができるように、いいセッティングをチームのみんなと一緒に見つけたいと思います。


──一緒にFIA-F3から上がってきたライバルたちもこの2戦で結果を出していますが、どう思っていますか?


角田:もちろんみんな速いのはわかっていましたけど、ただ他のドライバーのことは正直あまり意識していないです。自分がチームと一緒にどれだけ速くなれるかだけを、考えてますので。とにかく今回のレース2では確実にポイントを獲れていただけに、それができなかったのは悔しいですね。


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