順位ディスプレイを来季に向けテスト/スーパー耐久第4戦オートポリストピックス
2018年7月17日(火)15時44分 AUTOSPORT web
7月14〜15日にオートポリスで開催されたピレリ・スーパー耐久シリーズ第4戦。レースウイークのサーキットで見つけたトピックスをお届けしよう。
■来季導入へ向け、順位ディスプレーを装着
世界の耐久レースやインディカーなどに採用され、現場で観戦するファンにもレースの順位が分かりやすいと評判のSPAA05社の「レースポジションディスプレー」が、ST-X車両に装着された。
このディスプレーシステムは、厚さ数mmの樹脂製板にLEDが並べられたもので、コントロールタワーからの信号を受信して、各クラス順位が表示できるというもの。カラーも数種類に切り替えることができるため、クラス区分も可能となる。
今回はST-Xクラス車両の両脇の後部窓に装着。今回は結晶中の点灯表示はできなかったが、今後のラウンドやテストで検証し、効果的に表示できるようになれば、来季から採用されるかもしれないとのこと。この表示に加え、スーパーGTのようなドライバーの区別ランプも採用されれば、もっとレース展開がわかりやすくなり盛り上がるに違いない。
シーズン途中のカラーリング変更
今シーズン登場した244号車MAX Racing RC Fは、カーボン地むき出しのワイルドなままで参戦していたが、今回ホワイトラインを取り入れたものに変更された。
しかし、この理由を聞く前の公式予選で第1ヘアピン先のコンクリートウォールにクラッシュ。フレームが曲がってしまったことで、オートポリスは残念ながら撤退することとなった。次回のもてぎでカラーがどうなるのかにも注目したい。
前回の富士でエヴァンゲリオン初号機、弐号機のカラーをまとって人気を集めた岡部自動車の15号車Zと14号車Zだが、初号機は冬のニスモフェスティバルまで保管ということで、15号車Z別は車体に新たなグリーンのスポンサーカラーとなった。14号車Zは弐号機の一部ラッピングを外した新たなカラーに。その効果もありクラスポール獲得?
真夏の暑さ対策
やはり真夏の耐久レースはピット裏に設置されたプールがないと物足りない。最近はエアコン装備の車両もあり、クールスーツの点検チェックなどもしっかり行うからか、熱中症にかかるドライバーも減ってきた。しかし、今回も軽い熱中症となったドライバーもいた模様だ。
早めにプールを設置した69号車J’S RACINGの梅本淳一代表は「もちろん自分の担当が終わったら飛び込みます!」。ST-5クラス3位を獲得して元気に表彰台に向かっていた。
阿蘇外輪山は高原なので
オートポリスが位置するのは、九州の屋根阿蘇の外輪山。標高も高く、下界の日田市中央部に比べ気温も5度ほど涼しい。グランドスタンド裏のイベント広場には、ご当地“うまかもんストリート”やイベントステージなどで賑わっていたが、こんな阿蘇らしい乗馬の企画も行われていた。秋のスーパーGTでも行われるのか乞うご期待!