W杯なでしこに4名選出も…浦和女子のユニ販売なしが波紋。岩渕真奈も落胆

　WEリーグ（女子プロサッカーリーグ）の三菱重工浦和レッズレディースは20日、2023/24シーズンのユニフォーム販売を実施しないことを再度発表。なでしこジャパン（女子日本代表）がFIFAワールドカップ初戦を間近に控えていることもあり、ネット上で女子サッカー人気低迷を危惧する声が沸き起こっている。

　三菱重工浦和は公式サイトを通じて「2023/24シーズンの三菱重工浦和レッズレディースユニフォームにつきましては、昨年12月にご案内させていただきましたが、以下の通り、あらためてご案内いたします」とアナウンス。

　「2023/24シーズンの三菱重工浦和レッズレディースユニフォームの販売予定はございません」、「2023/24シーズンの三菱重工浦和レッズレディース選手のネーム ナンバー圧着の受付予定はございません」としている。

　この公式発表に対して、ツイッター上では「女子サッカーの人気低迷に拍車かかりそう…」「これだとWEリーグ盛り上がらない」と、WEリーグや女子サッカー人気に関する意見が数多く寄せられているほか、クラブ批判も噴出。ユニフォーム販売を実施しない理由の説明を求める声も上がる一方、収益の観点からクラブの決定に一定の理解を示すSNSユーザーも見られる。

　日本国内での反響が大きいだけに、三菱重工浦和の公式発表にはなでしこジャパンでプレー経験のある選手も反応。

　W杯メンバーから落選したFW岩渕真奈（無所属）が「とっても残念。昨シーズン優勝チームなのに」と反応すると、FW永里優季（シカゴ・レッドスターズ）も「昨季リーグ優勝を果たした日本のクラブが、何の説明もなく来シーズンのユニフォームを販売しないと発表しました…応援している選手のユニフォームが買えないなんて想像できますか？」と疑問を投げかけている。

　三菱重工浦和は2022/23シーズンのWEリーグで17勝1分2敗。2位INAC神戸レオネッサに勝ち点8差をつけて優勝した。同クラブ所属のDF清家貴子、DF高橋はな、DF石川璃音、MF猶本光と4選手が女子W杯メンバーに選ばれているだけに、ユニフォーム販売なしというクラブの発表が衝撃を与えている。