「待ては騒音で気づかなかった」柔道60キロ級銅メダル ガルリゴスが判定問題で"弁明"も「ルールは誰にとっても同じだ」【パリ五輪】
2024年7月28日(日)12時0分 ココカラネクスト

渦中の人物となっているガルリゴス(C)Getty Images
7月27日(日本時間)に行われた柔道男子60キロ級で永山竜樹と23年世界王者のスペインのフランシス・ガルリゴスとの準々決勝の内容が注目を集めている。
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永山は得意の担ぎ技を封じられ、両者決めてを欠いたまま、試合は終盤へ。ここで永山は寝技に持ち込まれ、主審から「待て」をかけられた後も相手は力を緩めず、約6秒も締めを継続、あやうく命の危機にもさらされた。
その後、ようやく締めを解かれたときには意識を失ったとして「一本」を宣告されたことで、審判団の判断に納得がいかない永山は畳の上にとどまり、審判団も猛抗議。日本選手団は、『待て』があった後に永山は力を抜いたにも関わらず、締めを継続したガルリゴスの行為を"悪魔の6秒"と表現するなど、波紋を呼んでいる。
一方、当事者のガルリゴスは焦点の「待て」の指示を、「気づかなかった」とスペイン紙の取材に明かしている。
スペイン紙『AS(アス)』は「日本から批判を受ける」との見出しで今回の内容を報じている。
同紙電子版は27日、「ソーシャルメディア上で批判されている」とした上で、「準々決勝で永山竜樹を破った後、日本から批判を受けた」とし、たガルリゴスの担当コーチの証言を紹介。「彼は嫌なメッセージを受け取っている。私は彼らが正しいとは思わないし、フランを守るつもりだ。彼がしたことは不名誉なことだと言われているが理解できない」などと語ったとされる。
一方、当事者のガルリゴスも永山の不満を理解してなかったという。審判の『待て』の指示に関しては「レフリーが待ての指示を出したが、騒音に気づかずに続けた」とあくまで会場の熱気により、"気が付かなかった"と主張したのだ。
その後も「昔からそうだったし、ルールは誰にとっても同じだ」とあくまで自身に落ち度はないとした。
今回の判定をめぐっては熱気あふれる国際舞台ということもあり、声が通らないことを加味して主審がしっかり体を張って止めるべきだったという意見も出ている。
すでに審判団は渦中の「待て」の判断に関して、誤りだったことを認めているとされるが、判定は覆らず。金メダルの期待がかけられていた永山にも苦い思いが残った。
大一番は続くとあって、今回の「教訓」をどう生かしていくかも日本選手団のメダル獲得に向け、大事なポイントとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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