MotoGP:ヤマハ、ヨーロッパテストチームを結成することを認める。ロッシ「ヤマハに対してプレッシャーをかけた」
2018年8月9日(木)20時28分 AUTOSPORT web

モビスター・ヤマハ・MotoGPのチームディレクターであるマッシモ・メレガリは、第10戦チェコGPのフリー走行1回目中のインタビューで、ヨーロッパでもマシン開発を行うヤマハのテストチームを結成することを認めた。
2017年の第8戦オランダGPでバレンティーノ・ロッシが優勝して以来、1年以上勝利のないヤマハ。チームに所属するバレンティーノ・ロッシはヤマハYZR-M1について電子制御に問題があることを2017年から訴え続けていた。
メレガリは第10戦チェコGPの初日、MotoGPクラスがフリー走行1回目を行っている最中に国際生中継のインタビューで、2019年にヨーロッパでテストチームを所有することと、それが承認されたばかりであることを語った。
メレガリの発言後、初日のセッションを終えたロッシは「僕はヤマハに対して、テストチームを立ち上げるようにプレッシャーをかけた」とmotogp.comで次のように語っている。
「これは重要なことだ。ブラッドリー・スミスとジョナス・フォルガーは起用が可能な状態。ジョナスはバイクを知っている」
「欧州をベースとするテストチームに関しては、僕たちが最後に結成することになる。以前に所有することができたかもしれないけど、立ち上げが遅くなっても所有しないよりいい」
「僕たちレギュラーライダーたちへの負担が大きくなるから、テストチームが多くのテストを実行できることが重要となるだろう。そのためには、ドゥカティの(ミケーレ)ピロや(ケーシー)ストーナーのように速いライダーを起用する必要がある」
スズキは2017年から2014年スーパーバイク世界選手権チャンピオンのシルバン・ギュントーリを、ホンダはステファン・ブラドルをテストライダーに起用し、ヨーロッパラウンドでのワイルドカード参戦でマシン開発に貢献していると思われている。
一方、ヤマハのマシン開発を担うのは現状、ファクトリーライダーのロッシ、マーベリック・ビニャーレス、そして日本のテストチームとなっている。