SUVにもランボルギーニの流儀。人気モデル『ウルス』に666PSの高性能版“ペルフォマンテ”設定

2022年8月23日(火)19時0分 AUTOSPORT web

 ランボルギーニが生み出した初のスーパーSUVとして高い評価を受け、世界でも人気を博す『Urus(ウルス)』に、ブランド伝統の“レシピ”を施したおなじみの高性能トリム“Performante(ペルフォマンテ)”が登場。異なる次元に引き上げられた車体の軽量化と新空力デザインに加え、最高出力を666PSに引き上げたことで、SUVとして異次元のパワーウエイトレシオ3.2を実現した。ドライブモードにも新たにRALLYモードが追加され、初回デリバリーは2022年内が予定されている。


 主軸車種『Huracan(ウラカン)』などにも適用され、その流儀により「パフォーマンスという概念をかつてない高みへと引き上げた」モデルに冠される“ペルフォマンテ”の称号が、いよいよSUVにも適用された。


 エクステリアからもひと目でその変化が視認でき、よりシャープで存在感を増したボンネットとバンパーを筆頭に、こちらも他モデル同様に複合素材を広範囲に採用。SUVセグメント最多のカーボンファイバー部品点数を誇るという。


 新たにバンパー部まで深く切れ込むラインが印象的なボンネットは、アウトレット部も含めて軽量鍛造カーボン製となり、こちらもおなじみとなるカーボン素地を見せるクリア処理をオプション選択することも可能に。さらに『ウラカン』のようにルーフ部分もカーボンファイバー製を選択することもできる。


 ブラックの新しいフロントエアインテークは、エンジン冷却性能を高めると同時にスーパースポーツの伝統を最大限に表現し、ドラッグ低減という全体テーマも追求。新たなエアカーテンは気流をフロントホイール上に導き、ボンネットの新エアアウトレットは全体の空力効率に貢献すると同時に各部冷却性能も高めている。そしてこちらも新設計となるリヤスポイラーが威力を発揮し、リヤ側のダウンフォースを38%も引き上げることに成功し、空力効率の向上で車体全体のダウンフォースは8パーセント増加している。


 その『Aventador SVJ(アヴェンタドールSVJ)』にインスパイアされたリヤウイングと相乗効果を成すディフューザーもカーボンファイバー製とし、標準では軽量チタンのアクラポビッチ製スポーツエキゾーストを装備。これらをアクセントとした車体は全長で25mm延長され、さらにカーボンファイバー製ホイールアーチによりワイド化された全幅により、トレッドも16mm拡幅されている。


 この結果、新たなスプリングを採用して20mmダウンとなったシャシーには、新オプションとしてチタンボルト使用の23インチ、または鍛造22インチの軽量ホイールと専用開発のピレリタイヤが用意された。


 一方のインテリアでは、ブラック基調のアルカンターラに新しい六角形デザインのシートステッチを施した“Performanteトリム”を採用。オプションでレザー仕様も用意された。また、ブランド専用パーソナライゼーションのAd Personamを利用すると、マットカーボンファイバー仕上げやレッドのドアハンドル、さらに「Ad Personam」ロゴ入りのカスタマイズ・キッキングプレートなども選択可能に。

よりシャープで存在感を増したボンネットとバンパーを筆頭に、こちらも他モデル同様に複合素材を広範囲に採用。SUVセグメント最多のカーボンファイバー部品点数を誇るという
新たなスプリングを採用して20mmダウンとなったシャシーに、カーボンファイバー製ホイールアーチにより全幅もワイド化され、トレッドは16mm拡幅する


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 そのほか、こちらもオプション選択可能なダーク・パッケージでは、スタート/ストップボタンやドライブモードセレクタなどの操作スイッチを収めた、センターコンソールの“TAMBURO”レバーなど、インテリアの各部ディテールもマットブラック仕上げとすることができる。


 さらに専用デザインとなるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)画面も新たに用意され、センターコンソール画面やメインディスプレイに表示される。


 これら専用デザインや各部の仕立てに相応しいダイナミクス性能も備えられ、90度のバンク角を持つ4リッターV型8気筒ツインターボは、標準モデルより16PSアップの666PSとされ、最大トルクは2300〜4500rpmと幅広い回転域で850Nmを発生する。


 その一方で車両重量が47kgも軽量化されたことで、パワーウエイトレシオはベスト・イン・クラスの3.2とし、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度306km/hを達成。さらにフロント10ピストンのカーボンセラミックブレーキにより、同100km/hからの完全制動距離は32.9mという圧巻の性能を誇る。


 さらに、ステアリングの再キャリブレーションによって正確なインプットとダイレクトなフィードバックが実現し、路面とのつながりが強化されるとともに、リヤホイールステアリングでは介入が早くなったことでターンインにおける敏捷性が向上。オン/オフの両モードでリヤディファレンシャルのトルクベクタリングも機能する。


 そのドライブモードも再設定され、標準のSTRADAモードではスムーズなダンピングにより快適で贅沢な走りを味わえ、SPORTではスロットルレスポンスを強化。リヤステアの早期介入で“fun to drive”なオーバーステア特性も演出する。


 さらにCORSAモードではこのペルフォマンテの潜在能力が解き放たれ、 アクティブ・アンチロールバーと、最大限のダンピングが支えるフラットなコーナリングなど極上のハンドリングを実現。さらにスポーツエキゾーストが、サウンドを耳にしたすべての人に「ランボルギーニだ」と感じさせる快音を奏でる。


 また、上記に加えて新たにRALLYモードが追加され、より過酷な路面でのスチールスプリングや、最適化されたアンチロールシステムとダンピングシステムによって強化され、そのハンドリングはダートトラックでワクワクするような新しい次元に引き上げられているという。


 ボディはペルフォマンテのダイナミズムを強調するバイカラーとされ、ブラックのドアハンドル、ボンネットのエアアウトレットやスポイラーリップのカーボンファイバーがボディカラーを引き立てる専用の装いとなり、価格は本国イタリアで21万5261ユーロ(約2950万円)、北米で26万676ドル(約3576万円)に。日本での販売価格は追ってアナウンスされる見込みだ。

オプション選択可能なDark Packageでは、スタート/ストップボタンやドライブモードセレクタなどの操作スイッチを収めた、センターコンソールの”TAMBURO”レバーなど、インテリアの各部ディテールもマットブラック仕上げとすることが出来る
ブラック基調のアルカンターラに新しい六角形デザインのシートステッチを施した”Performanteトリム”を採用。オプションでレザー仕様も用意される

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