ハミルトン、ベッテルの2018年メルセデスF1移籍は「ほぼない」と否定

2017年8月25日(金)12時57分 AUTOSPORT web

 ルイス・ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルが2018年にメルセデスF1チームへの移籍を狙っているとの噂を一蹴したが、その可能性を全否定することもできないという。


 ベッテルとフェラーリの現在の契約は今シーズン末で満了となるものの、彼は2018年シーズンのプランをいまのところ明らかにしていない。一方でチームメイトのキミ・ライコネンは、つい最近2018年もチームに残留することを発表。対照的にフェラーリは、ベッテルの状況について沈黙を貫いている。


 ベッテルはベルギーGP直前の木曜日、来季以降の去就について以下のように語っている。


「ある時点で報道されるだろう。まだニュースはないよ。いまはニュースではなく、レースのことに最も集中している。それは来週も変わらないよ。正直に言うと、この先2週間は何の知らせもないと思う」


 ベッテルの行き先が宙に浮いた状況にあるため、メルセデスのバルテリ・ボッタスについても、現在の1年契約をどうするのかという疑問が浮かんでくる。しかしハミルトンは、ベッテルはメルセデスへの移籍に興味を持っていないと主張する。彼はベルギーGPを前に以下のように述べた。


「彼がメルセデスに加入することは、ほぼないと思う。彼が僕のチームメイトになりたがっていないことはわかっている。もしここに来ても、チーム運営の観点から見ると、いま彼がフェラーリでいるような立場は得られないだろうからね」


 ハミルトンは、メルセデスが現在のドライバーラインアップを変更する理由は何ひとつ見当たらないと話す。


「上層部やスタッフのなかで、チームに不満を抱いている者はひとりもいないと思うんだ。この状況を変えようとするなんてことがあったら、とても信じられない」


「チームは非常に強く結びついている。前回のレースがおそらく、現在のチームがいかに素晴らしいかを表した最高の例だね」


 ハミルトンとボッタスは前戦ハンガリーGPにおいて、諍うことなくチームオーダーを実行し、今シーズンのチームがうまく調和していることを示した。ハミルトンは、ボッタスがニコ・ロズベルグの後任として今季チームに加入したことをうれしく思っていると語った。


「今シーズンに入って、僕はやっていることを何ひとつ変えていない。でも他の新しい要素がチームに加わり、それがうまく機能しているんだ」


 しかし、もしメルセデスがボッタスを他のドライバーと入れ替えることにしたら、それが誰になろうとも受け入れるだろうとハミルトンは言う。


「僕はいつだって誰とでもレースをする準備があるし、最高のドライバーを相手に戦うことは、どんなときも素晴らしいものだ」


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