インディカー第16戦ポートランド予選/唯一ブラックタイヤでアタックのグラハム・レイホールが今季2度目のポール獲得

2023年9月3日(日)6時32分 AUTOSPORT web

 9月2日、アメリカ・オレゴン州にあるポートランド・インターナショナル・レースウェイでNTTインディカー・シリーズ第16戦の予選が行われ、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)が第14戦インディアナポリス以来となる今季2度目のポールポジション(PP)を獲得した。


 3月のセント・ピーターズバーグで開幕を迎えた2023年シーズンは、早くも15大会を終了し、残るはこのポートランドと最終戦のラグナ・セカの2大会のみとなった。


 まず行われた予選Q1のグループ1では、フェリックス・ローゼンクビスト(アロウ・マクラーレンSP)が57秒8967でトップタイムを記録。


 ここでは、予選Q2であるトップ12予選への進出がかかる6番手争いが白熱する。それまで6番手につけていたリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)を、ラストアタックでカラム・アイロット(フンコス・ホーリンガー・レーシング)が上回ってトップ12進出を決めた。


 また、プラクティス1でトップタイムを記録していたクリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン)や、今季は2度のポールポジションを獲得しているロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)らは、上位6台に入ることができず、グループ1で早くも予選を終えることとなってしまった。

Q1グループ1でトップタイムを記録したフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレンSP)


 続いて行われた予選Q1のグループ2では、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が57秒9651でトップタイムを記録。


 4番手にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、6番手にはマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)が入り、チップ・ガナッシ・レーシング勢が好調の模様だ。


 同様に、3番手にはパト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)、5番手にはチームメイトのアレクサンダー・ロッシが入り、グループ1のローゼンクヴィストも含めてマクラーレンの3台もトップ12進出を決めている。


 7番手となったのは、プラクティス1で2番手と良い走り出しを見せていたカイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)で、6番手と0.0883秒差で惜しくもQ1敗退となった。

Q1グループ2でトップタイムを記録したアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)


 12台が走行し、予選Q3に進出するトップ6台を決める予選Q2(トップ12)では、前戦WWTRでPPを獲得したスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が速さを見せ、58秒0777でトップ通過を果たした。


 セッション序盤には、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がターン12でタイヤウォールにクラッシュしてしまい、赤旗が導入される場面も見られた。




 シリーズタイトルを争うディクソンとパロウも4番手、5番手と揃ってQ3(ファスト6)進出を決め、6番手には第14戦ギャラガーグランプリで速さを取り戻したレイホールが入った。

Q2(トップ12)で首位通過となったスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)


 最後に行われた予選Q3(ファストシックス)では、トップ12で6番手タイムを記録していたレイホールが速さを披露。ただひとり、ハード寄りのプライマリータイヤを使用して58秒3195をマークし、今季2度目、キャリア通算5度目となるPPを獲得した。


 0.0330秒差の2番手タイムを記録したのは、Q2トップのマクラフランで、前戦に続く速さを見せてフロントロウを獲得。


 3番手には、0.1381秒遅れでアンドレッティ・オートスポートのコルトン・ハータが続いている。


 その隣のセカンドロウ4番手にはディクソンが続き、5番手にはパロウ、6番手にはオワードが並ぶトップ6となった。


 決勝レースは、9月3日(日)の現地時間12時15分(日本時間4時15分)に行われる予定だ。

ポールポジションを獲得したグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)

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