「私たちは永遠にF1を愛している」最後のグランプリを終えたウイリアムズF1副代表。チームから粋な計らいも

2020年9月9日(水)5時30分 AUTOSPORT web

 2020年F1第8戦イタリアGPはウイリアムズ・レーシングのチーム代表であるフランク・ウイリアムズ、そして娘であり副チーム代表を務めるクレアにとって、最後のレースとなった。


 ウイリアムズは今年5月のウイリアムズ・グランプリ・ホールディングス(WGPH)の株式を売却することを検討していることを発表。8月にはアメリカに本社を置く民間投資会社『ドリルトン・キャピタル』が同チームを買収することが明かされた。


 そしてイタリアGPの直前になって、イタリアGPを最後にフランクとクレアがチームを離れることが発表され、43年間にわたる家族経営が幕を閉じることになった。


 そのイタリアGPでは、日曜日の決勝レース前に、チームを離れるクレアに寄せ書きが贈られた。なんとこの寄せ書きは、F1マシンのフロントノーズに書かれたものだ。


 またニコラス・ラティフィがガレージからグリッドへ向かう際、クレアはラティフィ担当のスタッフに変わり、ピットアウトの誘導を行った。その様子はウイリアムズの公式ツイッターにも掲載されている。レース後には、ラティフィとジョージ・ラッセルがそれぞれクレアへ感謝を述べた。

2020年F1第8戦イタリアGP クレア・ウイリアムズ副チーム代表へ、チームスタッフらのメッセージが書かれたフロントウイングが贈られた


 レース後、クレアは公式サイトに以下のようにコメントを寄せた。


「信じられないほど素晴らしい私たちのチームのみなさんと仕事をしたことは、私の最高の栄誉であり、最大の名誉です」


「しかし何より、フランク(ウイリアムズ/チーム代表)、私自身、そしてウイリアムズファミリーから、過去も現在も、何年にもわたって私たちのチームの全員が全力を尽くしたくれたことに感謝します。彼らは私たちのチームの真の戦士であり、今後彼ら全員がこの世界で成功することを願っています」


「そして何年もの間、良い時も悪い時も私たちをサポートしてくれた世界中のファンにも感謝しています」


「このスポーツにおける私たちの時間は非常に大きな栄誉であり、私たちはたくさんの思い出とともに(チームを)離れます。浮き沈み、勝利、逆境を経験してきましたが、私たちは永遠にこのスポーツを愛しています」


 なお、マネージングディレクターとして今年6月にチームに加入したサイモン・ロバーツが“臨時チーム代表”という形でクレアの後任を務めることが発表された。







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