今夏スター選手を迎えたサウジ1部クラブ&成績まとめ
2023年9月9日(土)19時0分 FOOTBALL TRIBE

日本時間9月8日、サウジ・プロフェッショナルリーグ(サウジアラビア1部)の2023年夏の移籍市場が終了した。多くの大物選手の同リーグクラブへの加入が決まり、大きな注目を集めている。
現時点で2023/24シーズン第5節まで行われているサウジ・プロフェッショナルリーグ。ここでは全18クラブ中、今夏に大物選手らを迎えた、または既に大物選手らが在籍する6クラブをまとめ、昨今の成績を紹介していく。

アル・ナスル
注目の在籍選手(前所属先)
- GKダビド・オスピナ(ナポリ)2022-
- MFタリスカ(広州恒大)2021-
- FWクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)2022-
新加入選手(前所属先)
- DFアレックス・ニコラオ・テレス(マンチェスター・ユナイテッド)
- DFアイメリク・ラポルテ(マンチェスター・シティ)
- MFマルセロ・ブロゾヴィッチ(インテル)
- MFセコ・フォファナ(ランス)
- MFオタビオ(ポルト)
- FWサディオ・マネ(バイエルン・ミュンヘン)
昨2022/23シーズン、リーグ最多63ゴールを決めるも、1位と勝ち点5差の2位でシーズンを終えたアル・ナスル。途中加入したスター選手、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、16試合に出場して14ゴールを決めた。
今2023/24シーズンは、現時点でリーグトップタイの15ゴールを記録して6位に位置。攻撃を牽引するのは、得点、アシスト数ともにランキングトップのC・ロナウド(6ゴール、4アシスト)と、それに次ぐ得点数2位タイのセネガル代表FWサディオ・マネ(5ゴール)だ。9月18日から本大会が始まるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では、プレーオフから出場を決めてグループE(西地区)に組まれている。

アル・イテハド
新加入選手(前所属先)
- DFルイス・フェリペ(レアル・ベティス)
- MFエンゴロ・カンテ(チェルシー)
- MFファビーニョ(リバプール)
- FWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)
- FWジョタ(セルティック)
昨2022/23シーズン、アル・イテハドはリーグ最少13失点で見事にリーグ優勝を果たした。得点数もリーグ2位の60ゴールを記録し、攻守において素晴らしい結果を残している。
今2023/24シーズンは、現時点リーグトップタイの15ゴール、リーグで2番目に少ない失点数である4を記録して3位に位置。フランス代表MFエンゴロ・カンテと、ブラジル代表MFファビーニョという世界屈指の守備的MF(DMF)を擁し、2022年のバロンドールを獲得したフランス代表FWカリム・ベンゼマがチームを牽引する。ACLでは、グループC(西地区)に組まれている。

アル・ヒラル
新加入選手(前所属先)
- GKヤシン・ブヌ(セビージャ)
- DFカリドゥ・クリバリ(チェルシー)
- MFルベン・ネベス(ウルバーハンプトン・ワンダラーズ)
- MFミリンコビッチ・サビッチ(ラツィオ)
- MFマウコム(ゼニト・サンクトペテルブルク)
- FWネイマール(パリ・サンジェルマン)
- FWアレクサンダル・ミトロヴィッチ(フラム)
昨2022/23シーズン、1位と勝ち点差13、得失点差22で3位フィニッシュを果たしたアル・ヒラル。ACLでは決勝進出を果たすも、浦和レッズに敗れた(1-2)。
今2023/24シーズンは、現時点4勝1分と負けなしで1位に君臨。ブラジル代表FWネイマールが負傷するも、EFLチャンピオンシップ(英2部)の歴代最多得点記録保持者(44試合43ゴール)であるセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチ、セビージャ(西1部)でプレーしたサウジアラビア代表FWサーレム・アッ=ドーサリー、ブラジル代表FWマウコムの3人が、得点ランキング4位の4ゴールと得点を量産している。守備においては、セネガル代表主将DFカリドゥ・クリバリとモロッコ代表GKヤシン・ブヌが中心となってチームを支えている。ACLでは、グループD(西地区)に組まれている。

アル・アハリ・サウジ
新加入選手(前所属先)
- GKエドゥアール・メンディ(チェルシー)
- DFメリフ・デミラル(アタランタ)
- DFロジェール・イバニェス(ローマ)
- MFフランク・ケシエ(バルセロナ)
- MFガブリ・ベイガ(セルタ・デ・ビーゴ)
- FWロベルト・フィルミーノ(リバプール)
- FWリヤド・マフレズ(マンチェスター・シティ)
- FWアラン・サン=マクシマン(ニューカッスル・ユナイテッド)
昨2022/23シーズン、サウジアラビア2部リーグで優勝を果たして1部昇格を果たしたアル・アハリ・サウジ。
今2023/24シーズンは、現時点4勝1敗で4位に位置している。プレミアリーグ(英1部)から加入したブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ、アルジェリア代表FWリヤド・マフレズ、FWアラン・サン=マクシマンと若手注目株のMFガブリ・ベイが前線を担当し、昇格チームながらこれまで素晴らしい成績を残している。

アル・シャバブ・リヤド
注目の在籍選手(前所属先)
- GKキム・スンギュ(柏レイソル)2022-
- MFエベル・バネガ(セビージャ)2020-
新加入選手(前所属先)
- DFロマン・サイス(アル・サッドからレンタル)
- MFヤニック・カラスコ(アトレティコ・マドリード)
- FWアビブ・ディアロ(ストラスブール)
昨2022/23シーズン、アル・シャバブ・リヤドはリーグ3位の得点数である57ゴールを記録し、4位で終えた。
今2023/24シーズンは、現時点リーグ最多失点を記録して17位に位置。2分3敗と開幕から未勝利だが、移籍市場終了寸前にベルギー代表MFヤニック・カラスコとモロッコ代表DFロマン・サイスを獲得。さらに、英紙『ザ・サン』によれば、元イングランド代表でアストン・ビラ(英1部)やレスター(英2部)のアシスタントコーチを務めた経験のあるジョン・テリー氏の監督就任が確実と言われており、巻き返しを図る。

アル・イテファク
新加入選手&監督(前所属先)
- スティーブン・ジェラード監督(アストン・ビラ)
- DFジャック・ヘンドリー(クラブ・ブルッヘ)
- MFジョーダン・ヘンダーソン(リバプール)
- MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(パリ・サンジェルマン)
- FWムサ・デンベレ(リヨン)
- FWデマレイ・グレイ(エバートン)
昨2022/23シーズン、得失点差-7を記録して7位フィニッシュしたアル・イテファク。
今2023/24シーズンは、現時点3勝1分1敗で5位に位置している。元イングランド代表主将でレンジャーズ(蘇1部)やアストン・ビラで指揮した経験のあるスティーブン・ジェラード監督を迎え、イングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥムら、元リバプールの3選手が加入したことで、大きな話題を生んでいる。
その他チームの主な新加入選手
- MFマテウス・カストロ(名古屋グランパス→アル・タアーウン)
- FWムサ・バロウ(ボローニャ→アル・タアーウン)
- FWカール・トコ・エカンビ(オリンピック・リヨン→アブハ・クラブ)
- MFグジェゴシュ・クリホビアク(クラスノダール→アブハ・クラブ)
- MFアレックス・コリャード(レアル・ベティス→アル・オクドゥード)
ACLでは、日本からの参加4チーム(横浜F・マリノス、ヴァンフォーレ甲府、川崎フロンターレ、浦和レッズ)との対戦の可能性も大いに考えられるサウジクラブ。大物選手たちを迎えての今後の動向に注目したい。