フェルスタッペン、F1イタリアGPではPU交換の予定はなし。メルセデス優勢と予想も「今年は戦えるかも」

2021年9月10日(金)7時45分 AUTOSPORT web

 レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1イタリアGPの舞台モンツァ・サーキットは、トップスピードが優れたメルセデスのマシンとの相性が良いと考えている。そのため、レッドブルとしては細かい部分に至るまですべての要素をうまくまとめる必要があるという。


 フェルスタッペンは先週末、母国GPであるオランダGPで勝利を収め、ドライバーズ選手権でも3ポイント差で首位を取り戻すことができた。一方でコンストラクターズ選手権においては、レッドブルはここまでの13戦で8勝を挙げているものの、4勝のメルセデスに12ポイント差をつけられている。


 スピードの伝統と称させるモンツァでは、低ダウンフォースのセットアップが標準となる。理論上はメルセデスが優勢になるとみられ、レッドブルはこの地で2013年を最後に勝利を挙げていない。


「モンツァはメルセデスと相性がいいだろうと予想している。この数年ここは僕たちにとって最高のコースというわけではなかった」とフェルスタッペンは語った。


「でも今年の僕たちは競争力が上がっているから、どうなるかは分からないよ」


「これまでやってきたことを継続し、チームとしてともにしっかりと作業をし、細部にまですべてを詰めていけば、強さを発揮できるだろう。メルセデスは僕たちよりもトップスピードの点で有利かもしれないけどね」

2021年F1第13線オランダGP スタートシーン

 毎戦レッドブルとメルセデスは僅差で戦っているため、レッドブルがライバルを最終的に下すことができるかどうかは、「より細かい部分」にかかってくると、フェルスタッペンは考えている。


「僕たちもメルセデスも、相手に対して大きなアドバンテージを持っているとは思わない」とフェルスタッペン。


「ザントフォールトでは予選でも決勝でも、互いの差がほとんどないような状態だった。ルイス(・ハミルトン)はレースの間中プレッシャーをかけてきたので、僕たちはコース上でもピットレーンでもピットウォールでも、ひとつのミスも犯す余裕はなかった。そんななかで僕たちはミスなくレースを乗り切った」


「より細かい点において違いを出せるかということだと思う。レースウイークに入ったら、チーム全体でセットアップと細かい部分の微調整に懸命に取り組まなければならない。その部分で力を向上させることが可能なんだ」


■避けられないPU交換&グリッド降格「プランは検討中」とフェルスタッペン


 レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーも、フェルスタッペンと同様に、モンツァではメルセデスが優勢であると予想し、その次のソチでも彼らのアドバンテージは続くかもしれないと考えている。


「彼らのマシンとエンジンのパッケージは、これらふたつの会場ではこれまで常に非常に強力だった。一方、我々はこれらのサーキットでは彼らよりも弱かった」とホーナーはコメントした。


「つまり次の2戦では彼らにアドバンテージがあると私は予想している。だがその後は互角になるだろう。そうなることを期待している」


「我々にとって今後の2回の週末では、ダメージを最小限にとどめ、マシンからできる限りの力を引き出すことが重要だ」

2021年F1第14戦イタリアGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)


 イタリアGPを前にした木曜、フェルスタッペンは、この週末にパワーユニット(PU)を交換してペナルティを受ける予定は現時点ではないと語った。


 フェルスタッペンは、第10戦イギリスGPでハミルトンとの接触が起きた際に、パワーユニットがダメージを被った。パワーユニットの各エレメントは、1シーズンで使用できる数が規則で決められているが、フェルスタッペンはいずれ制限数を超えてグリッド降格ペナルティを受けなければならないとみられる。


 フェルスタッペンは、どこでパワーユニット交換を行うかはまだ決めていないが、イタリアでは実施しない予定だと語った。


「まだはっきりとは決めていないんだ。どうなるか見ていこう。ただ間違いなく、ここで交換する計画はない」

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