【角田裕毅F1第14戦密着】要求された“安定したドライビング”を続けるもトラックリミットに泣く。スタートで逆転なるか

2021年9月11日(土)14時26分 AUTOSPORT web

 2021年F1第14戦イタリアGP開幕前の9月7日、アルファタウリが2022年もドライバーラインアップを継続することを発表した。これにより、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は来シーズンもピエール・ガスリーのチームメイトとしてF1に参戦することが決定した。


 イタリアGP開幕前日の記者会見で角田は、「来年もチャンスを与えてくれたチームに感謝している」と述べた後、こう続けた。


「前半戦ではクラッシュを繰り返して、チームに多額の費用を払わせてしまったからです。フランツ(・トスト/チーム代表)やヘルムート(・マルコ/レッドブル・アドバイザー)からは、自制心を持ってもう少し安定したドライビングをするようにと注意されました」


 前半戦の最後の1戦となったハンガリーGPではフリー走行1回目に4コーナーでクラッシュし、そのセッションだけでなく、フリー走行2回目のほとんどを台無しにしてしまった。それがトストやマルコからの忠告を受けて臨んだ後半戦はベルギーGPでもオランダGPでも、クラッシュしたり、走行を中断するようなミスを自ら犯すことはなかった。

ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターと話す角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)


 そして、それは来年のシートが決定した後、最初のグランプリとなったイタリアGPでも貫かれていた。


「とにかくコンスタントにラップを刻んで、できれば大きなミスをしないようにして、少しずつビルドアップしてペースをあげていきたいと思います」とセッション前に語っていた角田は、スプリント予選が導入され、予選前最初で最後となるフリー走行1回目で最多となる31周を走行。予選に向けて、しっかりと準備を整えた。

イタリアGPの予選に向かう角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第14戦イタリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
2021年F1第14戦イタリアGP 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)


 迎えた金曜日夕方の予選。Q1の1セット目のアタックで1分22秒703、2セット目のアタックで1分21秒973を記録した角田は、ラストチャンスとなる3セット目のアタックを開始。アタックラップに入る直前、角田のポジションは17番手だったが、自己ベストを更新する1分21秒711でコントロールラインを通過した角田のポジションは15番手へ。


 ところが、ターン11(パラボリカ)でトラックリミット違反を犯し、そのタイムが抹消された角田は17番手に転落。Q1落ちとなった。


「トラックリミットは誰にとっても同じ条件なので、そこでミスをしてしまったことが残念です。明日のスプリント予選は、DRSトレインになるので、オーバーテイクは難しく、厳しい戦いになると思いますが、ベストを尽くして順位を上げられるようにトライします。いいスタートを決めることが重要で、それが最大のオーバーテイクチャンスだと思います」


 2022年のシート争いで生き残った角田。土曜日のスプリント予選、そして日曜日の決勝レースでも生き残ってほしい。

トラックリミット違反により17番手で予選Q1敗退となった角田

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