ある男性サポーターがブラジャー姿で試合観戦…優しき行動が話題に
2017年9月14日(木)11時37分 サッカーキング
リンカーン・シティのサポーターであるシモン・チャンターさんは、9日に行われた試合にいつものユニフォーム姿ではなくブラジャー姿で現れた。理由はある事件の被害者に連帯を示すためだという。
その事件は先月、スティヴネイジのホームで行われたグリムズビー・タウンとの試合のセキュリティチェックで起こった。警備員が観戦に訪れた30歳くらいから70歳くらいまでの女性に、ブラジャーを確認していいかと尋ねていたという。この警備員は女性だったものの、近くには男性スタッフや大勢のファンから見られる状況にあり、サポーターグループは「重大なプライバシーの侵害だ」と抗議の文書を送ったそうだ。
この件を受けて、チャンターさんはリンカーン・シティとスティヴネイジとのアウェイマッチにブラジャーを着用していくことを決意。見つけた中で最も大きなサイズのブラを購入し、上半身にそれだけを身につけたままパブを巡り、街を歩き、スタジアムで応援したという。6時間ほど上半身はブラジャーだけ、という姿だったというチャンターさんの言葉を同メディアは伝えている。
「係員の所に行って、ブラジャーの中を確認するかと尋ねたんだ。彼はただ私を見つめて、帽子を取ってもらえるかと聞いてきただけだった。帽子の中を確認できるようにね」
「グリムズビーのファンの話を聞いて、男性職員は男性を、女性職員は女性をチェックすべきというのはもちろんだが、どうしてブラジャーのチェックが必要なんだ?」
「何人かのリンカーンファンがブラを着けていくと聞いたから、自分も買うべきだなって思ったんだ」
チャンターさんの体を張った行動には称賛が集まり、スタジアムのセキュリティについて議論がかわされているという。リーグもこの件について調査を開始しているそうだ。
これからもブラジャーを着けて観戦するかと問われたチャンターさんは「ガンの研究のために資金を募っているんだ。その広告の入ったブラジャーをもう1試合、もしかしたら1カ月以上着るかもしれないね」と語ったそうだ。