フォーミュラE17/18シーズンのカレンダーが更新。スイスで1954年以来のレース開催へ
2017年9月22日(金)15時7分 AUTOSPORT web
シーズン4となるFIAフォーミュラE選手権2017/2018シーズンの開催日程が更新され、スイスで1954年以来となるレース開催が決定した。
6月19日に世界モータースポーツ評議会で決定した17/18シーズンの暫定カレンダーが発表されたフォーミュラE。イタリアのローマやチリのサンティアゴ、ブラジルのサンパウロが新たな開催地として加わり、過去最多の全14戦が予定されている。
今回更新されたスケジュールでは、6月10日にスイスのチューリッヒでの開催が決定。数十年間スイスでのサーキットレース開催は禁止されていたが、2015年の法改正により電気自動車のレース制限が解除。1954年ブレーメンのサーキットで行われたレース以来、60年以上ぶりのレース開催を迎えることとなる。
17/18シーズンは12月2、3日に香港を舞台にダブルヘッダーで開幕し、TBAとなっていたドイツでの第9戦はベルリンに決定した。第10戦は6月10日に変更され、スイス・チューリッヒで開催。ニューヨークでのダブルヘッダーも7月14、15日に日程が変更され、7月28、29日にカナダ・モントリオールで最終ラウンドを迎える。
FIAのジャン・トッド会長は、「来年チューリッヒでFIAフォーミュラE選手権を行うことでスイスにサーキットレースが戻ってくることを非常にうれしく思っている。1955年に禁止されて以来サーキットレースが存在しなかった国に再びレースを導入することはエキサイティングな展望であり、FIAの重要な目標の達成である」
「世界中の新しい観客にモータースポーツを引き続き提供することはとても重要で、それを実現した関係者にお祝いを申しあげたい。ほかの開催地に加えサンティアゴ、サンパウロ、ローマでの新しいイベント、とても素晴らしいフォーミュラEのシーズンが我々に待ち受けていると信じているよ」とコメント。
フォーミュラEのCEOを務めるアレハンドロ・アガグは、「チューリッヒを含む4つの新しい開催地により、次のシーズンのカレンダーはもっともエキサイティングになる。フォーミュラEが60年以上ぶりにスイスにレースをもたらすことに興奮しているよ」
「電気革命と持続可能なモビリティを推進するフォーミュラEのちゅかくをなる基本要素がなければ可能ではなかった。最近の法律の改正に伴い、スイスのパートナーであるジュリアス・ベアーの支援によりレース開催が可能となった」
「モータースポーツの新たな礎を築くことができた。チューリッヒに加え、ベルリンに戻り、たくさんの情熱的なレースファンが観戦することを喜ばしく思っている。ドイツはアウディなどのメーカーの参戦を受け、フォーミュラEにとって重要な市場である。もう開幕が待ちきれないね」と語っている。
■FIAフォーミュラE 2017/2018シーズンカレンダー
ラウンド | 開催日 | 開催地 |
---|---|---|
第1・2戦 | 2017年12月2〜3日 | 香港 |
第3戦 | 2018年1月13 | マラケシュ(モロッコ) |
第4戦 | 2月3日 | サンティアゴ(チリ) |
第5戦 | 3月3日 | メキシコシティ(メキシコ) |
第6戦 | 3月17日 | サンパウロ(ブラジル) |
第7戦 | 4月14日 | ローマ(イタリア) |
第8戦 | 4月28日 | パリ(フランス) |
第9戦 | 5月19日 | ベルリン(ドイツ) |
第10戦 | 6月10日 | チューリッヒ(スイス) |
第11・12戦 | 7月14〜15日 | ニューヨーク(アメリカ) |
第13・14戦 | 7月28〜29日 | モントリオール(カナダ) |