球界OBが指摘する中日・立浪和義監督の誤算「打つようになると思っていた」

2023年10月6日(金)12時0分 ココカラネクスト

立浪監督は来季、3年契約の3年目を迎える(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 セ・リーグ最下位でシーズンを終えた中日。チーム得点390点、チーム本塁打71本は両リーグワーストで、とにかく点が取れないことが低迷の原因となった。打線が振るわないことにより、涌井秀章(13敗)、小笠原慎之介(12敗)、柳裕也(11敗)、髙橋宏斗(11敗)の4人は“10敗カルテット”という不名誉な名称まで付けられ、明るいニュースがほとんどない。

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 立浪和義監督が就任して2年連続の最下位となったが、なぜ指揮官はチームの立て直しに苦戦したのだろうか。辛口解説としておなじみの野球解説者・江本孟紀氏のYouTubeチャンネルに、楽天の監督を務めた経験を持つ田尾安志氏が出演。9月27日公開された動画の中で、立浪監督のチーム運営について話している。

 田尾氏は「現役で一番お世話になったので気にしているが、立浪監督が浮いているように見える」とコメント。江本氏もこの意見に同意して、「去年からその傾向があった。いきなり選手を二軍に落としたりする時の理由が『やる気のない動きだった』。やる気のないやつはいないよ」「ミスした選手への対応は、もうちょっと余裕があってもいい」と口にした。

 昨シーズン、立浪監督は当時中日に在籍していた京田陽太に対して「戦う顔をしていない」という理由から二軍降格を命じた経緯がある。この出来事を振り返り、立浪監督の指揮の取り方に違和感を覚えていたという。

 また、田尾氏は「誤算が多かったと思う」としつつ、「『自分はバッティングを教えられる』と。『自分が監督になったら今まで打てなかった選手も打つようになる』というふうに思ってたんですよね」「実際やったらそこまで上がらなかった。そこの焦りがあったと思う」と立浪監督の心情を察した。

 立浪監督は通算二塁打の日本記録を保持しており、大打者として長年中日の打線を牽引してきた。その実績があるため、自分自身が指導すれば打線が活発になるという青写真を描いていたのだろうと田尾氏はいう。

 来シーズンを逆襲の年にするため、続投が決まっている指揮官どんなプランを描くのか。まずはオフの補強に注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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