最大104億円の契約の可能性 ついに自由契約となった元中日ロドリゲスに米専門サイトも報道「日本での確かな実績がある」

2023年10月6日(金)17時0分 ココカラネクスト

今春のWBCではキューバ代表として躍動したロドリゲス。しかし、彼はこの大会以降、表舞台から姿を消していた。(C)Getty Images

 10月6日、日本プロ野球機構(NPB)は、中日のジャリエル・ロドリゲス投手を自由契約選手として公示した。

 必然の公示ではあった。

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 昨季に56試合に登板し、防御率1.15、WHIP0.92、39ホールドと図抜けた成績を残したロドリゲスは最優秀中継ぎのタイトルを獲得。抜群の信頼を置いていた中日は新たに2年契約を締結していた。

 しかし、今春に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表として出場した26歳は、大会後の再来日予定日になっても姿を見せず。そして、セ・リーグが開幕してから約1か月後に自身のインスタグラムで「僕にとって素晴らしい思い出です。3年間応援してくれたドラゴンズファンには感謝しています。また急に契約を破棄したことをお詫びしたいです」と報告。「MLBでプレーしたいという夢を追うことにしました」と亡命を発表したのである。

 まさに春の珍事とも言うべき騒動から約半年。ついに契約は打ち切られる形となった。これによって文字通りフリーとなったロドリゲスだが、さっそくMLB球団との交渉が囁かれている。

 現地10月4日に全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ記者が自身のX(旧ツイッター)で、「間もなく彼のエージェントがフリーエージェントを申請するため、数カ月以内には、MLBチームと契約する資格を得ることができるだろう」と投稿。さらに「私が話を聞いた何人かの国際スカウトは、5000万〜7000万ドル(約74億〜104億)の範囲で5年契約を結ぶ可能性がある」と大型契約を指摘した。

 この一報を受け、日本からの“逆輸入”助っ人の動向に米メディアも反応。日夜、MLBに関する移籍情報を発信している専門サイト『MLB Trade Rumors』は「ロドリゲスには、若さと日本での確かな実績がある。本当に彼がメジャー球団と契約するチャンスが得られるなら、このオフのリリーフ市場では最も興味深いオプションになる」と指摘した。

 かねてからの希望だったアメリカン・ドリームを掴む寸前のロドリゲス。一方で6000万円アップの2年契約を打ち切られる形となった中日にとってみれば、あまりに耳の痛い話である。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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