フォーミュラ・リージョナル第4大会SUGOは第10戦は古谷、第11戦は澤が優勝を飾る

2021年10月9日(土)23時33分 AUTOSPORT web

 フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ2021の第4大会が10月9日、宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、ウエットコンディションのなか第10戦は古谷悠河(TOM’S YOUTH)が優勝。今季3勝目を飾り、第11戦は澤龍之介(D’station Racing)が優勝。2勝目をマークした。


 岡山、もてぎ、富士と転戦したフォーミュラ・リージョナルの2021年シーズン。第4大会の舞台はスポーツランドSUGOで、13台が参戦し10月7日のスポーツ走行、10月8日の専有走行を経て、予選、第10戦、第11戦がワンデーで行われる10月9日を迎えた。ただ、この日は雨模様となり、8時からの公式予選1回目はウエットコンディションとなった。


 公式予選1回目では、古谷が好タイムをマークしトップに立つも、残り5分を切りタイムを上げたのは、SUGOでのレースが初めてとなる澤。第3大会で好走をみせD’station Racingから参戦2戦目のチャンスを得た澤は1分32秒489で初めてのポールポジションを獲得した。


 続く公式予選2回目では、開始3分で古谷がまさかのクラッシュ。さらに畑享志(F111/3)もクラッシュするなど荒れた展開となるが、「最後の1周がチャンスだと思っていた」という澤が1分33秒132を終了間際にマーク。連続ポールポジションを獲得した。


■第10戦は古谷がホールショットを決める


 11時40分からの第10戦は、雨が止んでいたこともあり5番手スタートの小川颯太(Sutekina Racing)と7番手スタートの塩津佑介(Sutekina Racing)がスリックを選択しスタートを切ったが、路面はなかなか乾かず。ふたりは苦しいレース展開となる。


 一方、スタートでホールショットを奪ったのは2番グリッドの古谷。ポールポジションの澤のインを突くと、オープニングラップは古谷、澤、4番手スタートの大草りき(PONOS Racing)、3番手スタートの三浦愛(ARTA F111/3)が激しいポジション争いを展開する。澤はコースアウトしながらも古谷から首位を奪回しようとするが、逆に2周目の1コーナーで大草に先行を許し、古谷、大草、澤というトップ3となった。


 古谷はファステストラップを塗り替えながらリードを築き優勝。2位は大草、3位は澤という結果に。中盤まで澤をプッシュし続けた太田格之進(Rn-sportsF111/3)が4位。三浦が5位という結果となった。


「予選では自分のミスでクルマを壊してしまったのですが、チームの皆が時間がないなかで修復してくれて本当に感謝しています。グリッドへの試走の時にクルマの確認をしましたけが、まったく問題なかったので、自信を持って決勝にいけました」と古谷。


「今までスタートが課題でしたが、今回はうまくいってトップに立つことができました。1周目はペースが上がらず苦しかったのですが、なんとか守りきることができて、2周目以降はペースを上げていくことができました」


 マスタークラスは、今田信宏(JMS RACING with B-MAX)とTAKUMI(B-MAX ENGINEERING FRJ)がバトルとなるが、2台は接触。TAKUMIがトップチェッカー、ペースを落とした今田を畑がかわすが、TAKUMIは今田との接触でペナルティが課され、畑が優勝となった。


フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第4大会第10戦 決勝結果
















































































































































Pos.No.ClassDriverTeamLapsGridQualify
128古谷悠河TOM’S YOUTH1721’32.746
245大草りきPONOS Racing1741’32.943
377澤龍之介D’station Racing1711’32.489
411太田格之進Rn-sportsF111/31761’34.753
58三浦愛ARTA F111/31731’32.931
67M畑享志F111/31781’36.453
74M今田信宏JMS RACING with B-MAX1791’37.723
830MDRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ17111’39.102
996MTAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ17121’40.249
1039M田中優暉ASCLAYIndサクセスES17101’37.896
1134M三浦勝CMS F11117131’41.505
123小川颯太Sutekina Racing1651’34.269
135塩津佑介Sutekina Racing1571’35.161


天候:曇り 路面:ウエット
ファステストラップ:三浦愛(ARTA F111/3) 1’29.051 17/17
ペナルティ:
No.3の車両は、2021 FormulaRegional選手権統一規則書 第31条4.2)スタート手順(3分前提示後の作業)違反により、決勝結果に対して、10秒加算のペナルティを課した。
No.96の車両は、2021 FormulaRegional選手権統一規則書 第16条1.2)危険なドライブ行為(他車のコースアウトを強いる行為)違反により。決勝結果に対して、10秒加算のペナルティを課した。


■第11戦は澤がポール・トゥ・ウイン


 15時40分からの第11戦は雨が舞い、ウエットコンディション。全車がレインタイヤを履きレースに臨んだ。第10戦ではスタートでポジションを落とした澤だが、第11戦では抜群のスタートを決めトップに浮上。2番手につけた大草とのギャップを築いていった。


 終盤まで澤はピットとコミュニケーションをとりながらマージンをコントロールし優勝。ポール・トゥ・ウインで2勝目を飾った。2位は大草、3位はFRJ初参戦となった太田となった。予選でタイムが記録できず最後尾からスタートした古谷は、終盤まで三浦とバトルを展開するもオーバーテイクはかなわず、三浦が4位、古谷が5位となった。


「前回の富士大会と同様に勝って終わることができて、本当に良かったです。スッキリした気持ちで帰ることができます! 僕の方がレースの序盤では速いセットアップだったと思うのですが、後半に厳しくなり始めて、大草選手も詰めてきていたのでプレッシャーはありました。最後の方はピットと小まめにやりとりをしながら、残り周回数や残り時間を教えてもらいながら走っていました。でも、何とか持ち堪えてトップチェッカーを受けることができました」と澤。


「また今回はマネージングディレクターの藤井誠暢さんが現場に来られなくてリモートでのやりとりになったのですが、レース10が終わった直後に電話をいただき、雨の時の走り方やコースのポイントを教えていただきました。それが2レース目はすごく活きたと思います」


 マスタークラスは、好調の畑が総合6位でフィニッシュ。大会2連勝を飾った。2位は今田、3位はTAKUMIとなった。


 2021年のフォーミュラ・リージョナルは残すところ12月の鈴鹿大会のみ。古谷(205ポイント)、三浦(161ポイント)のふたりにチャンピオン争いは絞られている。


フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第4大会第11戦 決勝結果
















































































































































Pos.No.ClassDriverTeamLapsGridQualify
177澤龍之介D’station Racing1711’33.132
245大草りきPONOS Racing1721’33.141
311太田格之進Rn-sportsF111/31741’33.995
48三浦愛ARTA F111/31761’35.437
528古谷悠河TOM’S YOUTH1713No Time
67M畑享志F111/317101’41.492
73小川颯太Sutekina Racing1731’33.665
85塩津佑介Sutekina Racing1751’35.350
94M今田信宏JMS RACING with B-MAX1771’37.550
1096MTAKUMIB-MAX ENGINEERING FRJ1791’41.428
1139M田中優暉ASCLAYIndサクセスES1781’39.755
1230MDRAGONB-MAX ENGINEERING FRJ17111’41.505
1334M三浦勝CMS F11116121’42.350


天候:雨 路面:ウエット
ファステストラップ:大草りき(PONOS Racing) 1’29.259 4/17

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