ユーロ2028のイングランド代表スタメン予想!地元開催で突出するのは誰?

2023年10月15日(日)18時0分 FOOTBALL TRIBE

写真:Getty Images

4年に1度ヨーロッパ各国代表チームによって争われるユーロ(UEFA欧州選手権)。10月10日に欧州サッカー連盟(UEFA)は、ユーロ2028をイギリスとアイルランドの共同で開催することを発表した。現在の計画では、開幕戦がウェールズのミレニアム・スタジアムで、決勝がロンドンのウェンブリーで行われる予定だ。


共催国として、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド、アイルランドが指名されたが、この5カ国は予選から参加することになるという。ここでは5カ国のうち、ユーロ2020で準優勝を果たしたイングランド代表に焦点を絞る。


1966年に自国開催されたFIFAワールドカップ(W杯)で優勝を果たしたイングランドは、W杯優勝経験がある国の中で唯一、各大陸選手権を制覇していない。ユーロ1996ではベスト4、ユーロ2020に準優勝と、自国開催の際に素晴らしい結果を残していることからも、ユーロ2028には注目が集まっており地元メディアも盛り上がっている。


ここでは、そんなイングランド代表のユーロ2028スターティングメンバーを予想してみよう。5年後の地元開催で突出する11人は誰だろうか。また今後活躍が期待される、その他現在25歳以下の選手たちも合わせて紹介したい。




アーセナル GKアーロン・ラムズデール 写真:Getty Images

GK:アーロン・ラムズデール(アーセナル)


2021年夏、チャンピオンシップ(英2部)に降格したシェフィールド・ユナイテッドからアーセナルに移籍したGKアーロン・ラムズデール(25)は、移籍早々から好パフォーマンスを見せ、すぐに定位置を確保した。2022/23シーズン、プレミアリーグ全38試合に出場して活躍が認められ、PFA年間ベストイレブンとロンドン・フットボール・アワードの年間最優秀GK賞に選出された。


イングランド代表においては、カタールW杯のメンバーに招集はされるも出場機会は無かったラムズデール。これまで代表での出場試合は4試合(UEFAネーションズリーグ2試合、W杯欧州予選1試合、国際親善試合1試合)と少ないものの、これからの代表GKを引っ張る存在になることが期待できる。




クリスタル・パレス DFマルク・グエイ 写真:Getty Images

DF:マルク・グエイ(クリスタル・パレス)


2021年7月にクリスタル・パレスに加入したDFマルク・グエイ(23)は、プレミアリーグで2021/22シーズンに36試合、2022/23シーズンには全38試合でスタメン出場を果たした。若い年齢ながら、同クラブにおける重要選手として起用され続け、多くの経験を積んでいる。


イングランド代表としては、世代別代表を経て、現在はフル代表に選出されているグエイ。2017年のユーロU-17では主将を務めて準優勝に貢献した。同じく2017年に行われたU-17インドW杯メンバーにも招集されると、同大会で優勝を経験した。U-21でも主将となり、リーダーシップがあることも知られている。5年後に行われるユーロ2028ではセンターバック(CB)として大きな力になるはずだ。




チェルシー DFレビ・コルウィル 写真:Getty Images

DF:レビ・コルウィル(チェルシー)


2011年のユース時代からチェルシーに所属するDFレビ・コルウィル(23)は、2021/22シーズンにプロデビュー。レンタル先のハダースフィールド・タウン(英2部)で31試合(全46試合)、翌2022/23シーズンにはブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン(英1部)で17試合(全38試合)に出場し経験を積んだ。今2023/24シーズンにチェルシーに復帰すると、これまでのプレミアリーグで全試合に出場している(第8節終了時点)。


イングランドの各世代別代表に招集されており、2022年3月には19歳ながらU-21イングランド代表に飛び級で初招集。そして今年10月5日にフル代表に初選出されている。これからが期待される現代型センターバック(CB)として選出した。




チェルシー DFリース・ジェームズ 写真:Getty Images

DF:リース・ジェームズ(チェルシー)


同じくチェルシー下部組織出身のDFリース・ジェームズ(23)は、2017年にプロ契約を結び、2019/20シーズンから徐々に同クラブで出場機会を増やしていった。2021/22シーズンに5ゴール9アシストを記録するなど活躍を続けると、2023/24シーズンには23歳ながらゲームキャプテンに任命された。


イングランド代表においては、DFカイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)やDFキーラン・トリッピア(ニューカッスル・ユナイテッド)をはじめとする優れた選手らと右サイドバック(SB)の熾烈なスタメン争いをしながら、カタールW杯予選やUEFAネーションズリーグで出場時間を確保。カタールW杯本大会には出場できなかった理由である怪我の多さが懸念されるが、代表に欠かせない存在になることを期待してユーロ2028右SBに選出したい。




マンチェスター・シティ DFリコ・ルイス 写真:Getty Images

DF:リコ・ルイス(マンチェスター・シティ)


マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が「今まで指導してきた中で最高の選手の1人」と称賛したDFリコ・ルイス(18)。同クラブのU-18チームでは2021/22シーズンに主将を経験。2022/23シーズンからトップチームでプレーする時間が増えると、2022年11月2日のチャンピオンズリーグ(CL)セビージャ戦で初先発を飾り、CL史上最年少記録となるゴール(17歳と346日)を決めた。


イングランド代表としては、現在U-21代表としてプレーしており、フル代表の経験はない。しかしシティでの活躍を見れば招集されるのは時間の問題であろう。中盤でもプレーできるが、ユーロ2028では左SBとして選出した。


アーセナル MFデクラン・ライス 写真:Getty Images

MF:デクラン・ライス(アーセナル)


イングランド国籍を持つ現役守備的MF(DMF)において、最も優れた能力を持つのがアーセナルのMFデクラン・ライス(24)だろう。その魅力は、守備やボールを持ち運ぶ能力にとどまらない。2021/22シーズンには、22歳ながらウェストハム・ユナイテッドで主将を務めた経験を持つ。


イングランド代表では、2019年3月に20歳でフル代表に初招集。2021年に行われたユーロ2020ではレギュラーポジションを獲得し、チームの準優勝に貢献した。カタールW杯のメンバー入りも果たし、全5試合でスタメン出場。チームの中心ポジションであるDMFにライスのような素晴らしい才能をおけるイングランド代表は、とても恵まれている。




リバプール MFトレント・アレクサンダー=アーノルド 写真:Getty Images

MF:トレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)


6歳からリバプールの下部組織に所属していたMFトレント・アレクサンダー=アーノルド(25)は、2016年18歳でトップチームデビュー。主に右SBでプレーしてきた。2018/19シーズンの12アシスト、2019/20シーズンの13アシストは、プレミアリーグでDF選手が1シーズン中にアシストした最多記録となった。2022/23シーズン後半からはピッチ中央でのプレーが増え、また2023/24シーズンからは同クラブの副キャプテンを務めている。


イングランド代表としては、2018年ロシアW杯でフル代表に初招集。カタールW杯でもメンバー入りを果たしたが、優秀な選手が多い右SBのポジション争いの中で出場機会は限られた。最近はプレー幅が増えたことからMF枠で招集されるようになったアーノルド。現役選手の中でも1番を争う素晴らしいキック能力を持ち、イングランドに攻撃の脅威を提供し続けることができる。




レアル・マドリード MFジュード・ベリンガム 写真:Getty Images

MF:ジュード・ベリンガム(レアル・マドリード)


改めて、MFジュード・ベリンガムがまだ20歳ということには心底驚かされる。今2023/24シーズンにボルシア・ドルトムントからレアル・マドリードに移籍すると、全公式戦(ラ・リーガ、CL)のうち10試合に出場して10ゴール3アシストを記録。同クラブ加入後10試合で10ゴールを記録した最後の人は、FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)だ。また、ラ・リーガにおける10の得点関与(8ゴール2アシスト)は、現在リーグトップの数字である。


イングランド代表でも、各アンダーカテゴリーで国際試合を経験し、2020年11月13日の国際親善試合(アイルランド戦)で同国代表史上3番目となる17歳136日の若さでフル代表デビューを果たした。2021年6月13日、ユーロ2020のクロアチア戦で途中出場してユーロ史上最年少出場を記録。カタールW杯では全5試合でスタメン出場を果たし、1ゴール(イラン戦)1アシスト(セネガル戦)。既に代表でも強豪クラブでも重要な選手になりつつあるベリンガムは、5年後どこまで成長しているのか。




アーセナル FWブカヨ・サカ 写真:Getty Images

FW:ブカヨ・サカ(アーセナル)


アーセナルの下部組織で育ち、2018年に18歳でプロキャリアを開始したFWブカヨ・サカ(22)。すぐに頭角を表し、近年は2年連続でイングランド男子年間最優秀選手賞(2021/22、2022/23)、PFA年間最優秀若手選手賞(2023)と、ロンドン・フットボール・アワードの年間最優秀若手選手賞(2022/23)を受賞するなどしている。


プレミアリーグにおいては、2022/23シーズンアーセナルで最も多い25得点に関与(14ゴール11アシスト)。また、2021年5月2日(ニューカッスル戦)から2023年10月9日(マンチェスター・シティ戦)の全87試合に出場し、最長連続出場記録保持者となった。現役選手における同リーグ史上最高のウイング(WG)選手の呼び声もある。


イングランド代表ではアンダーカテゴリーを経て、2020年10月1日に19歳にしてフル代表に初招集。ユーロ2020では第3戦のチェコ戦でマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出されるなどし、同国の決勝進出に貢献したサカ。カタールW杯では4試合に出場(全5試合)し、チーム最多タイとなる3ゴールと1PK獲得でベスト8に貢献している。




マンチェスター・シティ FWフィル・フォーデン 写真:Getty Images

FW:フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)


9歳からマンチェスター・シティの下部組織に所属するFWフィル・フォーデン(23)は、17歳でトップチームデビュー。徐々に出場機会を増やし、2020/21シーズンから2年連続でプレミアリーグ最優秀若手選手賞とPFA年間最優秀若手選手賞を受賞。シティのグアルディオラ監督も「プレミアリーグで最高の選手の1人になる」「絶対に放出があり得ない選手は彼(フォーデン)だけだ」「選手としても監督としても、自分が見てきた中で最も才能に恵まれている」と大絶賛した。


イングランド代表としては、2017年にU-17インドW杯のメンバーに招集されると、最優秀選手賞を獲得する活躍で大会初優勝に貢献。2020年8月のUEFAネーションズリーグでフル代表に初招集され、カタールW杯では4試合(全5試合)に出場して1ゴール2アシストを記録した。フォーデンの5年後、ユーロ2028にも期待だ。




バイエルン・ミュンヘン DFハリー・ケイン 写真:Getty Images

FW:ハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)


2004年の下部組織時代からトッテナム・ホットスパーに所属したFWハリー・ケイン(30)は、2015年からは副主将を務め、2023年まで同クラブでプレー。PFA年間最優秀若手選手賞を受賞した2014/15シーズンから9シーズン連続でチーム内得点王を取り続け、プレミアリーグ得点王にも3回 (2015/16、2016/17、2020/21)輝いている。初の完全移籍先となったバイエルン・ミュンヘンでも、現在ブンデスリーガ全7試合に出場して8ゴール(リーグ2位)4アシスト(リーグ2位タイ)を記録している。


イングランド代表では、アンダーカテゴリーを経験し、2015年にフル代表に初招集。2018年から主将を務め、ロシアW杯では得点王。カタールW杯欧州予選でも得点王(12ゴール)に輝き、本大会出場に大きく貢献した。イングランド代表歴代得点ランキングトップの59ゴール(86試合)を更新し続けている。「地元開催される2028年にイングランドがホームで優勝するのを助けたい」と発言したことも報じられており、ユーロ2028で優勝するにはまだまだこのストライカーが間違いなく必要不可欠だ。




ミラン DFフィカヨ・トモリ 写真:Getty Images

その他、5年後の活躍が期待される若手選手


ここに選出した11人以外にも、イングランド代表には多くの素晴らしい選手が存在している。現在25歳以下で、今後期待されるその他の選手たちは以下の通り。ユーロ2028まで、活躍をチェックしよう。



  • GKジェームズ・トラッフォード(20)バーンリー

  • DFジャラッド・ブランスウェイト(21)エバートン

  • DFカラム・ドイル(20)マンチェスター・シティ

  • DFルイス・ホール(19)チェルシー

  • DFフィカヨ・トモリ(25)ミラン

  • MFコナー・ギャラガー(23)チェルシー

  • MFハーヴェイ・エリオット(20)リバプール

  • MFエミール・スミス・ロウ(23)アーセナル

  • MFメイソン・マウント(24)マンチェスター・ユナイテッド

  • MFカーティス・ジョーンズ(22)リバプール

  • MFジェイコブ・ラムジー(22)アストン・ビラ

  • MFコール・パルマー(21)チェルシー

  • MFアンソニー・ゴードン(22)ニューカッスル・ユナイテッド

  • FWエディ・エンケティア(24)アーセナル

  • FWノニ・マドゥエケ(21)チェルシー

  • FWエベレチ・エゼ(25)クリスタル・パレス

  • FWマーカス・ラッシュフォード(25)マンチェスター・ユナイテッド

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