KTM離脱のザルコ、MotoGP終盤3戦に中上貴晶の代役で参戦。LCRホンダでRC213Vを駆る

2019年10月16日(水)18時1分 AUTOSPORT web

 LCRホンダは10月16日、ロードレース世界選手権MotoGPクラスに参戦している中上貴晶が第16戦日本GP後に右肩の手術を受け欠場するため、代役でヨハン・ザルコが残りの3戦に出場すると発表した。


 2018年からはMotoGPクラスに昇格し、今季もLCRホンダ・イデミツから参戦している中上。15日にはHRCとの契約を1年更新し2020年も継続して参戦することを発表したが、終盤3戦のオーストラリアGP、マレーシアGP、バレンシアGPを欠場することも併せて明かした。


 中上は、第8戦オランダGPの決勝レース5周目でバレンティーノ・ロッシと接触し転倒した際、右肩を負傷した。そのため、日本GP後に手術を受け、2020年最初のテストとなる2月7日のセパンテストで復帰を目指すという。


 中上が欠場する終盤3戦には、2019年でKTMを離脱し、第14戦アラゴンGPから最終戦までの6戦のシートをミカ・カリオに引き継いだザルコが出場することに決定した。


 ザルコは、2015、2016年とMoto2クラスで連覇を果たしており、2017年からMotoGPクラスに昇格。ヤマハ・YZR-M1を駆り、ベストリザルトは2位、そしてルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得した。

ヨハン・ザルコ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)


 2019年からはKTMに移籍しKTM・RC16に乗っていたが、第13戦までシングルフィニッシュをすることもできず、現在は出場していない。しかしKTMの契約は2019年末まで維持されている。


 代役参戦については、LCRホンダのチーム代表を務めるルーチョ・チェッキネロからオファーを受け、ザルコが引き受けたようだ。


 ルーチョ・チェッキネロは、「中上が終盤3戦の欠場を強いられることはとても残念だが、一方で、肩の負傷はこのスポーツにつきものであることを知っている。HRCディレクターの桒田哲宏とチームマネージャーのアルベルト・プーチにザルコを代役で起用する考えを提案し承認を得た」


「私がザルコに連絡した時に、彼はすぐに興味を示し、一緒に最終戦バレンシアGPに向けこのプロジェクトのすべてのステップに取り組んだ」


「私たちとしてはヨハンをサポートするために最大限の努力をするし、彼のレースキャリアで計り知れない才能とプロ意識を見せられてきた」


 代役で3戦出場するザルコは「LCRホンダ・イデミツのバイクで今シーズン最後の数レースを走れるなんて、素晴らしい機会だ。このチャンスを与えてくれたことに本当に感謝している」と喜びを表す。


「しばらくの間、この3レースが僕の最後のレースになるかもしれないので、良い結果を出してこの時を楽しむためにベストを尽くしたい。他のバイクでレースができるように僕を許してくれたKTMに感謝したい」


「何ができるのか見てみよう。まず最初に、フィリップアイランドのトラックを楽しむことができるだろうということはわかっている。速いサーキットで、フィーリングも良いだろう。うまくいくように願っているし、何ができるのか考えよう。目標は良いペースでバイクに乗り、僕が以前に感じていた良いフィーリングをもう一度見つけることだ」


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