インディカー6度目チャンピオンに輝いたディクソン。御大AJ.フォイトの記録である7回に並ぶのは「次の目標」

2020年10月27日(火)20時41分 AUTOSPORT web

 NTTインディカー・シリーズ最終戦で3位に入り、2018年以来6度目のドライバーズチャンピオンを獲得したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。チームへの感謝と次の目標を語った。


 新型コロナウイルス感染拡大の影響でスケジュールが大幅に変更された2020年のインディカー。


 ディクソンは開幕から3連勝を達成し、選手権をリード。インディ500でも2位に入り、続くゲートウェイ戦でも4勝目を飾り、アドバンテージを持ってシーズン後半戦に挑んだ。


 しかし、ミド・オハイオとハーベストGPでは苦戦を強いられ、ランキング2位のニューガーデンに詰め寄られる。それでも32ポイント差で最終戦に挑んだディクソン。

セント・ピーターズバーグを走るスコット・ディクソン


 予選は11番手となり、決勝レースではニューガーデンのストラテジーに合わせレースを進めていく。トップに立つドライバーが次々リタイアする荒れた展開となるなか、ライバルのニューガーデンがトップに浮上。


 しかし、ディクソンも3番手をキープして100周を走り切り、6度目のドライバーズチャンピオンに輝いた。

レース後、こぶしを高く掲げチャンピオン獲得を喜ぶディクソン


「すべてはチームの力だ。このチームのみんなに感謝せずにはいられないよ。チップ(ガナッシ)、マイク(フル)、バリー(ワンサー)、関係者全員に、そしてホンダ。ホンダエンジンを使用することを誇りに思うよ」


「PNCバンクがスポンサーになって3年中2年がチャンピオン。かなり順調なことだね。(オフシーズンにチームへ厳しい批判をしたが)それは決してひとつのことでもひとりに対し出てもない。チームの努力についてなんだ。オフシーズンには多くの変化があったよ」


「ジョセフ(ニューガーデン)とチーム・ペンスキーは素晴らしかったね。彼らはシーズン後半は完璧で、たくさんのポイントを獲得した。彼らとレースをするのは素晴らしかったよ」


「来年も同じに同じになると思うが、チームのみんなに改めて感謝したい。みんなでビールを飲みたいと思うよ」とチームに感謝を述べたディクソン。

チームクルーとチャンピオン獲得を祝うスコット・ディクソン


 2003年に初めてチャンピオンを獲得し、2008、2013、2015、2018年。そして2020年と6度目のドライバーズチャンピオンに輝いたディクソン。レジェンドドライバーのAJ.フォイトの記録に並ぶ7回目のチャンピオンについて聞かれると「それは目標だ」と答える。


「まぁ、6回はいいと思うけど、7回の方がベターさ。それが目標になるよ。しかし、難しいことだと思う。最終戦を見ても、予選で少し混乱し、今週末は問題を抱えていたんだ。それを調整することができなかった」


「チームの功績を称えたいよ。その穴から抜け出し、一貫性を保ってスムーズなレースを行うことができた。プッシュする時は、スピードを出すことができた。ジョセフ(ニューガーデン)のおかげでもあるね。彼は大きなプレシャーを僕たちにかけたからね」


 ポールポジションはなかったのもの、シーズン4勝を挙げ、14戦中トップ5フィニッシュは9回とレースで安定した強さを見せたアイスマン。2021年もその強さを発揮するのか注目だ。

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