コリンチャンス、名古屋へ賠償金全額支払いか!ジョーへの処分解除と報道も

2022年10月29日(土)11時10分 FOOTBALL TRIBE

ジョー 写真:Getty Images

 明治安田生命J1リーグ・名古屋グランパスは今年6月、元ブラジル代表FWジョー(35)の契約問題を巡る裁判でブラジル1部コリンチャンスや同選手に勝訴。今月に賠償金未払いの可能性が報じられていたが、今月28日までにコリンチャンスからの全額受け取りが完了したようだ。ブラジルメディア『グローボ』が伝えている。


 ジョーは2020年4月、名古屋グランパスとの契約を残していたにもかかわらず無断で帰国し、コリンチャンスと契約を締結。名古屋グランパスが契約不履行を理由に訴訟を起こすと、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は今年6月18日、ジョーとコリンチャンスに対して賠償金260万ドル(約3億5000万円)を名古屋グランパスに支払うよう命じていた。


 またジョーはトレーニングを無断欠席を繰り返したことにより、今年6月にコリンチャンスを退団してブラジル1部セアラーSCへ加入。両者の契約は2023年12月まで残っていたが、選手サイドが18か月分の給料をはじめ総額1430万レアル(約3億8500万円)の受け取りを放棄。そのためブラジル国内では、コリンチャンスが名古屋グランパスへの賠償金を全額負担すると伝えられていた。


 そのコリンチャンスの会長は先月1日にブラジルメディア『UOL』のインタビューで、名古屋グランパスと賠償金の支払い方法について協議中であることを明言。ブラジルメディア『Meu Tiamo』は、先月12日までに賠償金の分割払いでクラブ間合意に達し、一部の支払い完了を伝えていた。


 そんな中『グローボ』は今月26日、コリンチャンスが賠償金の支払いをすべて完了していないことを理由に、ジョーに対してリーグ戦の出場停止処分を科したと報道。名古屋グランパスに対して50万ドル(約7300万円)しか支払っていないとみられていた。


 しかし今月28日になって、コリンチャンスによる賠償金の支払いがすべて完了したとのこと。これにより、ジョーは今月31日開催のブラジル1部リーグ・フルミネンセ戦での出場が可能になったという。


 なおジョーはセアラーSCでレギュラーに定着。直近4試合で先発出場して1ゴールを挙げている。ただ一方でセアラーSCはジョーの加入以降、リーグ戦で1勝5分4敗と失速。リーグ戦残り5試合となる中、残留争いに巻き込まれている。

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