甲府がゴールラッシュで浙江FCに勝利! クラブ初のACLながらグループ首位に浮上

2023年11月8日(水)20時59分 サッカーキング

先制点を挙げたピーター・ウタカ [写真]=J.LEAGUE via Getty Images

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 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループH第4節が8日に行われ、ヴァンフォーレ甲府(日本)と浙江FC(中国)が対戦した。

 クラブ初となるACLを戦う甲府は、ここまで勝ち点「4」の2位に位置しているものの、首位のメルボルン・シティ(オーストラリア)から4ポイント差をつけられている。グループリーグ首位突破に向け、前回対戦時にアウェイで0−2で敗れた浙江FCを、ホーム『国立競技場』で迎え撃った。

 最初に決定機を迎えたのは甲府。10分に中村亮太朗が右サイドでボールを奪取して、左サイドに大きくサイドチェンジを行うと、ボールを受けたジェトゥリオがゴール前にクロスを送る。相手DFがヘディングでクリアしたボールは、大外で待つピーター・ウタカに流れ、トラップから優しく落とし、ボックス内に走り込んできた林田滉也がシュートを放ったが、ウタカのポジションがオフサイドどなった。

 勢いに乗る甲府は、17分に中盤で相手選手のコントロールミスを無逃さなかった中村が、前線にグランダーのミドルパスを供給。ボールはDFの間を抜け、完全に背後へと抜け出したウタカが、冷静にGKとの1vs1を制してゴールに流し込んだ。1度はオフサイドと判定されたものの、VARの介入により得点が認められ、甲府が先制に成功した。

 34分には、甲府が中盤でボールを奪うと、ジェトゥリオが素早くスルーパスを送る。DFラインの背後を突破したウタカが、ボックス内でフェイントから相手DFを縦に突破し、走り込んできたジェトゥリオに折り返す。しかし、シュートは相手選手にブロックされ、セカンドボールに反応したウタカのシュートも、ゴールカバーに入った浙江のDFによって防がれてしまった。

 さらに甲府は、前半アディショナルタイムに前線からの激しいプレスを活かして、関口正大が中盤でパスカット。そのままカウンターを仕掛けると、林田が右サイドの裏に滞空時間の長い浮き球のスルーパスを蹴り込む。このボールに抜け出した宮崎純真が、ボックス内で相手を背負いながらゴール前にクロスを送り、飛び込んできたジェトゥリオがダイレクトで合わせ、甲府が追加点を奪った。

 後半の立ち上がりには、過去にアルビレックス新潟や浦和レッズで活躍したレオナルドのPKで1点を返された甲府。しかし、58分に高い位置でボールを奪取すると、右サイド深くでキープした宮崎がバックパスを選択。絶妙なタイミングで走り込んできた関口に、ダイレクトで飯島陸がスルーパスを通し、そのまま関口が角度のない位置からニア上を撃ち抜く強烈な一撃を突き刺して、甲府が再びリードを2点に広げる。

 89分には、低い位置から細かくパスを繋ぎ、前がかりになった浙江の守備を打開。三平和司のスルーパスに抜け出した鳥海芳樹が、完全に独走状態となり、そのまま確実にゴールへと流し込んで4点目を奪った。結局、試合はそのまま4−1で終了。甲府が勝利を収め、メルボルン・シティ(オーストラリア)を総得点で上回り、グループ首位に浮上した。次節は今月29日に行われ、甲府はホームでメルボルン・シティ(オーストラリア)と対戦する。

【スコア】
ヴァンフォーレ甲府 4−1 浙江FC

【得点者】
1−0 17分 ピーター・ウタカ(甲府)
2−0 45+2分 ジェトゥリオ(甲府)
2−1 49分 レオナルド(浙江)
3−1 58分 関口正大(甲府)
4−1 89分 鳥海芳樹(甲府)

サッカーキング

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