原巨人 愛のムチ連発の裏に「ずけずけいう」の方針転換 危惧される選手との「温度差」とは

2022年11月9日(水)12時47分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 今季4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人・原監督が選手に対し、連日の「ムチ入れ」を行っている。

 8日の宮崎秋季キャンプでブルペンを視察した指揮官は、投球練習を行っていた育成・堀岡の軌道を確認すると「何でストライクが入らないんだよ!」とピシャリ。なかなか制球が定まらない育成右腕に対して、「喝」を入れると、その後も赤星に対して身振り手振りで直接指導を行うなど精力的に動いた。

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 堀岡は6日に東京ドームで行われた侍ジャパンとの強化試合でも同点の8回に登板し、山田(ヤクルト)に決勝弾を浴びるなど、1イニングもたず3安打2失点で降板していた。この試合では、同じく傷を広げた中継ぎの鍬原、タイブレイクの練習で登板し、失点を重ねた畠に対しても「何を練習しているのか」と厳しくムチを入れたばかりだった。

 今季のチーム防御率は、12球団ワースト。目指すV奪回には投手陣の強化が不可欠とあって、監督自らが先頭に立つ構えを見せている。

 一方、監督の精力的な姿勢には強い決意も込められていた。大の巨人党で知られるキャスターの徳光和夫氏のYouTubebチャンネル「徳光和夫の人生ジャイアンツ 日テレジータス公式」に出演した原監督は、屈辱の2022シーズンを振り返ると共に来季に向けては「今度はずけずけいうでしょう」とキッパリ。あくまで勝利のために思ったことは伝えていくと宣言したのだ。

 原監督によれば、ここ数年は次世代のコーチ育成も主眼に置き、「一歩引いた形で」チームを見守っていたが、今度は自身が前面に出て、チームを率いていく決意を示したのだ。

 常勝軍団にとって3年連続V逸は許されない。指揮官のモデルチェンジはV奪回に向ける強い決意の現れだったが、こんな声も上がる。

 「これまでも原監督は選手に対して、ときに叱咤の言葉を送ることで奮起を促してきました。一方でこれまで以上に厳しい言葉が続くことで、選手が萎縮してしまう可能性もある。そのあたりがチームの士気にどう影響を及ぼすのかは気になります」(球界関係者)

 「ずけずけいう」ことでより選手との距離が離れることも危惧されている。

 いずれにせよ、投打ともにチームの課題は山積みとなっている。「勝利のみを目指す」中、原監督は「鬼」となる決意を固めているようだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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