2019年世界ラリークロス最終戦は王座争う3車が接触の波乱。チャンピオン争いは優勝回数差で決着

11月13日(水)12時59分 AUTOSPORT web

 2019年のWorldRX世界ラリークロス選手権は11月9〜10日、南アフリカのケープタウンでシーズン最終戦となる第10戦が行われ、シリーズチャンピオンを争う3台同士が接触する波乱の展開に。レースを終えた時点で2名が同点で並ぶ結果となったものの、優勝回数で勝ったティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)がチャンピオンに輝いた。


 ワークス系チームやペター・ソルベルグ、マティアス・エクスロームといったビッグネームが相次いで撤退し参加台数が減少するなか、4月にシーズン開幕を迎えた2019年の世界ラリークロス。最終戦となる第10戦はケープタウンにあるキラーニー・インターナショナルレースウェイで争われた。


 決勝レースとなる6周のファイナルでは、ポイントリーダーとして臨んだティミー・ハンセンとランキング2位のアンドレアス・バッケルド(アウディS1 EKS RXクアトロ)がフロントロウに並ぶ。


 2列目にはニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20スーパーカー)、ランキング3位にケビン・ハンセン(プジョー208 WRX)と続き、3列目にはティミー・ティミジャノフ(ヒュンダイi20スーパーカー)、ティモ・シャイダー(セアト・イビザ)がつけた。


 迎えたスタートでは、1列目イン側につけていたバッケルドがロケットスタートをみせてトップへ。その後方にティミー、3番手にグロンホルム、4番手ケビンと続く。


 トップを争う2台はテール・トゥ・ノーズのままターン6、グラベルセクションのヘアピンへ飛び込むと、2番手ティミーがバッケルドのインをついてオーバーテイクを試みるも、コーナー立ち上がりで2台は接触してしまう。


 この衝撃でバッケルドはアウト側のタイヤバリアに激突。ティミーもスピンして同じくアウト側の土手へクラッシュしてしまった。


 バッケルドはすぐさまコースへ復帰したが、砂煙が舞うなか4番手でターン6を立ち上がってきたケビンとわずかに交錯。体勢を崩したケビンはイン側に向かってスピンし、チャンピオンを争う3台が相次いで交錯する結果となった。


 これでトップはグロンホルム、2番手にバッケルドが続く形に。スピンしたハンセン兄弟は兄のティミーが5番手、弟ケビンが6番手でレースへ復帰した。


 このままの順位でフィニッシュすれば2番手バッケルドが逆転チャンピオンだったが、ティミーの前を走っていたシャイダーがスピン。この隙にティミーが4番手に浮上、ポイントランキングでバッケルドと同点の状態へ持ち込んだ。


 ティミーに優勝回数で負けているバッケルドは、先行するグロンホルムを交わしてトップチェッカーを受けなければチャンピオンの芽がなく、攻略の糸口を探したもののオーバーテイクは叶わず。グロンホルムが優勝、バッケルドが2位、3位にティミジャノフが続いた。


 ポジションを守ればチャンピオンが決まるティミーは無事に4位でフィニッシュラインを通過して2019年シリーズチャンピオンの座を手繰り寄せた。

2019年のチャンピオンに輝いたティミー・ハンセン
2019年のチャンピオンに輝いたティミー・ハンセン


 チェッカー後、「まだ信じられない。とにかく一生分のパフォーマンスを出し切ったような気分だ」と語ったティミー。


「本当にタフなシーズンだった。チャンピオンは何よりも望んていたものだから、最高の気分さ」


「シーズン最終戦で全力を出し切ってチャンピオンを手にできたことを誇りに思うよ。冷静さを保ち、集中力を切らさず戦い抜くことができた。毎戦、自分が思い描いたとおりの戦いができていたよ」


 今シーズンよりも1戦多い全11戦で構成される2020年の世界ラリークロスは4月18〜19日にスペインで開幕を迎える。



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