マクラーレンF1のバンドーン「アロンソは師匠ではないが、そばにいるメリットは大きい」
2017年11月16日(木)7時56分 AUTOSPORT web
マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンは、フェルナンド・アロンソは自分を導く“メンター”ではないが、彼がチームメイトであることは自分にとって大きなメリットになると語った。
初めてのF1フルシーズン参戦となった今年、バンドーンはシーズン前半、苦しんできた。パワーユニットにトラブルが連発したことで制約を受け、また、現役ベストともいわれるアロンソと比べるとMCL32の性能を限界まで引き出すことができなかった。
しかし今年25歳のバンドーンは、夏の間に黙々と向上のための努力を重ねた結果、ついにアロンソに引けを取らないパフォーマンスを見せるまでになった。
だがバンドーンは、自分とアロンソの関係をウイリアムズのランス・ストロールとフェリペ・マッサの関係になぞらえる見方を否定し、2度のワールドチャンピオンであるアロンソは、自分のメンターではないと語った。
バンドーンはブラジルのGlobo紙の取材に対して「違うんだ」と答え、さらにこう続けた。
「もちろん僕たちは同じチームで同じ方向を向いて一緒に仕事をしている。だが、彼が僕の横に立って導いてくれるわけではない」
「僕たちはとてもオープンな関係で、マシンを降りれば普通に会話を交わしているよ。だけど、彼は僕のメンターとしてそこにいるわけではないんだ」
「もしかすると、ランスはそういう存在を必要としているのかもしれないけどね」
しかしバンドーンは、F1において最も偉大なドライバーのひとりと並んで走ることは自分にとって大きなメリットであると認めた。
「たぶん彼はF1ドライバーとして基準とするには最も優れた存在だ」とバンドーン。
「僕と彼とは良い関係にあるよ。かなり競い合ってはいるけれど、それはごく当たり前のことだ」
「今年、僕たちは強力なパッケージを持てていない。でも彼にかなり近づくチャンスがあったという意味では、ぼくにとってポジティブなシーズンになっているんだ」
バンドーンは、Formula1.comのインタビューにおいて、2017年シーズンにおいて一番ポジティブなことを挙げてほしいと言われ、「フェルナンドを相手にとてもいい仕事をしたことだ」と答えた。
「確かにレース結果は予想していたようなものではなかった。でも、F1の世界ではよくいわれているように、強力なチームメイトを持つことはとても価値のあることなんだ」