エヴァートンに勝ち点「10」剥奪処分…約231億円の損失で規定に違反、降格圏の19位に転落

2023年11月17日(金)23時13分 サッカーキング

エヴァートンに対する勝ち点「10」剥奪処分が決定 [写真]=Getty Images

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 プレミアリーグは17日、エヴァートンが収益性と持続可能性に関する規則に違反したとして、同クラブに勝ち点「10」剥奪の処分を科したことを発表した。

 発表によると、プレミアリーグは今年初めにエヴァートンに対して規則違反に関する告訴状を提示し、同事案を独立委員会に付託。手続きや調査の最中、エヴァートンは2021−22シーズン終了期間において、プレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)に違反していたことを認めたが、違反の範囲については不透明とされ、その後も調査が続いていた。

 先月に5日間に渡り行われた公聴会の結果、独立委員会はエヴァートンの当該期間の損失額は1億2450万ポンド(約231億円)に達し、プレミアリーグが定めた基準値である1億500万ポンド(約195億円)を上回っていると認定。これにより、同リーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)に違反したとして、エヴァートンに勝ち点「10」剥奪処分を科すことを決定した。

 なお、この制裁は即座に発行されるとのこと。エヴァートンは今シーズンのプレミアリーグでここまで12試合を消化し、4勝2分6敗の成績で勝ち点「14」を獲得。しかし、今回の制裁によってチャンピオンシップ(2部リーグ)降格圏となる19位まで転落することとなった。現時点での勝ち点「4」は最下位バーンリーと並ぶ数字となっている。

 これを受け、エヴァートンは同日に公式声明を発表。プレミアリーグが下した判断への失望を示しつつ、控訴する意向を明らかにしている。

「エヴァートンはプレミアリーグ独立委員会の裁定に衝撃を受け、失望している。クラブは、委員会が完全に不釣り合いかつ不当なスポーツ的制裁を科したと信じており、既にプレミアリーグ側にこの決定を不服とする意向を伝えている。控訴手続きはこれから開始され、クラブの訴えはプレミアリーグ規則に沿って任命された上訴委員会によって審理されることとなる」

「エヴァートンは、プレミアリーグに提出した情報はオープンかつ透明性のあるもので、プロセスの完全性を常に尊重するものであると主張している。クラブは、最大限の誠意を尽くして対応しなかったという決定を認めておらず、これが手続きの過程においてプレミアリーグによってなされた主張であるとは理解していない。委員会が科した制裁の厳しさは提出した証拠を公正に反映したものではなく、妥当ではない」

「クラブはまた、プレミアリーグの収益性と持続可能性に関する規則についての他のケースにおける決定にも大きな関心を寄せ監視していく。エヴァートンは上訴手続きが終了するまで、この件に関してこれ以上のコメントをすることはできない」

サッカーキング

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