ビジャレアル対レアル・マドリードについて知っておきたい7つのこと

2020年11月21日(土)13時6分 サッカーキング

ビジャレアルとレアル・マドリードが対戦 [写真]=Getty Images

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 21日に行われるリーガ・エスパニョーラ(ラ・リーガ)第10節では、ビジャレアルがホームの『エスタディオ・デ・ラ・セラミカ』にレアル・マドリードを迎える。

 勝ち点18で2位のビジャレアルと、勝ち点16で4位につけるレアル・マドリードとの上位対決。ビジャレアルは勝てば首位浮上の可能性があり、大一番へのモチベーションは最高潮に達している。対するレアル・マドリードはビジャレアル戦の4日後に、チャンピオンズリーグでインテルとの対戦が待ち受ける。決勝トーナメント進出がかかった重要なゲームであり、この試合で良い結果を収めて勢いをつけたいところだ。

 所属元との一戦を迎える久保建英にも注目が集まるなか、勝ち点3を手にするのは果たしてどちらか。注目のゲームについて知っておきたい7つのトピックを紹介する。

■史上初の快挙を狙うビジャレアル
 今夏にウナイ・エメリ監督を招へいしたビジャレアルは、ここまで順調に勝ち点を伸ばしている。ラ・リーガ9試合を終えて5勝3分け1敗。勝ち点18は、2007−08シーズンと並ぶクラブ史上4番目の好スタートで、首位レアル・ソシエダとの勝ち点差も2ポイントしかない。スペイン紙『アス』によると、ビジャレアルがラ・リーガ1部で“単独首位”に立ったのは、2015−16シーズンの第6節から第7節にかけての1度だけ。今回のレアル・マドリード戦に勝利すれば、第8節以降で初めて単独首位に立つ可能性がある。勢いに乗る彼らはクラブ史上初の快挙を狙う。

■通算成績はレアルが圧倒
 ただビジャレアルは、レアル・マドリードとの相性が最悪だ。リーグ戦では過去40回対戦して、ビジャレアルの4勝13分け23敗。勝率は10%と、最も苦手とする相手の一つなのだ。最近9試合でわずか1勝、2018年1月に敵地『サンティアゴ・ベルナベウ』で収めた1−0の勝利が最後の白星になる。とはいえ、最近の両者の対戦はいずれも接戦で、ここ5試合のうち3試合が「2−2のドロー」、残りの2試合も「レアル・マドリードの1点差勝利(3−2/2−1)」と熱戦が繰り広げられている。無観客とはいえ、ビジャレアルホームで行われる今回の一戦も激しい攻防が見られそうだ。

■決定率4割超のストライカー

 好調ビジャレアルを支えるのは2人のストライカーだ。パコ・アルカセルは今季公式戦9ゴールを記録。これはアルバロ・モラタ(6得点/ユヴェントス)やミケル・オヤルサバル(レアル・ソシエダ/6得点)を上回る数字で、欧州5大リーグでプレーするスペイン人としては最も多くの得点を挙げている。特筆すべきは決定力の高さで、データサイト『Opta』によると、シュート決定率は41%になるという。相棒のジェラール・モレーノとのコンビも冴えわたり、リーグ戦では2人で9得点をマーク。チーム総得点の69%を叩き出している。レアルが彼らをどう抑えるのかは、勝敗の行方を左右する大きなポイントとなるだろう。

■満身創痍のレアル
 レアルは苦しい台所事情のなかでビジャレアル戦を迎える。17日のドイツ代表戦で右足ハムストリングを痛めたセルヒオ・ラモスをはじめ、カリム・ベンゼマ、カゼミーロ、エデル・ミリトン、フェデリコ・バルベルデらが、ケガやコンディション不良を理由に招集メンバーから外れ、新型コロナウイルスの陽性反応を示したルカ・ヨビッチも欠場することが決まった。メンバー入りを果たしたラファエル・ヴァランも、フランス代表の試合で肩を痛めて「100%ではない」(ジネディーヌ・ジダン監督)とされ、指揮官はスタメンの選考に頭を悩ませている。前節のバレンシア戦で1−4の敗戦を喫しているレアルとしては連敗を避けなければならないが、満身創痍の状態で今回の一戦に臨む。

■レアルの守り神

 ベストメンバーを組めないレアルだが、チームには“タリズマン(守り神)”が存在する。それが、フェルランド・メンディだ。2019年の加入以降、レアルは同選手が先発したリーグ戦23試合で17勝6分けと無敗をキープ。途中出場したゲームでも、1敗しか喫していない(今年3月のベティス戦で1−2の敗戦)。同選手は今月の代表活動に招集されなかったため、十分に休養をとれたこともポジティブに働くはず。ビジャレアル戦ではスタメン出場が濃厚で、相手のエース格であるG・モレーノとのマッチアップは必見だ。

■エメリ対ジダン

 今回の試合では、ウナイ・エメリとジネディーヌ・ジダンによる“監督対決”も見どころの一つだ。両者が相まみえるのは、2018年3月以来2年ぶり。エメリ監督がパリ・サンジェルマン、ジダン監督がレアルを率いてCL決勝トーナメント1回戦で激突し、レアルがホームとアウェイで2連勝を収めた。ラ・リーガで唯一対戦した2016年も、ジダン監督率いるレアルが、エメリ監督率いるセビージャをホームで4−0と一蹴している。“名選手・名監督”の象徴とも言えるジダン監督に対して、33歳で指導者生活をスタートさせてから叩き上げで現在の地位を築いたエメリ監督のキャリアは実に対照的。キャラクターの異なる両者の頭脳戦もまた見逃せない。

■予想オッズは?
 日本時間20日22時現在、イギリスの大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』は、ビジャレアルの勝利に「2.87倍」、レアルの勝利に「2.3倍」、そして引き分けに「3.7倍」というオッズを設定している。地力に勝るレアルの優位が予想されているが、オッズに大差はない。ビジャレアルは公式戦ここ9試合負けがなく、目下4連勝中。ラ・リーガで最も勢いのあるチームの一つだ。対するレアルは負傷者続出でベストメンバーを組めず、勝負は五分五分と言えるだろう。いずれにせよ、90分間激しい攻防が繰り広げられることになりそうだ。

サッカーキング

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