ホンダ、2022年モデルとして『CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary』発表。初代CBR900RRのカラーに

　11月23日、ホンダはイタリア・ミラノで11月23〜28日に開催されるEICMA2021（ミラノショー）で2022年モデルの『CBR1000RR-R FIREBLADE』、ハイグレードモデルの『CBR1000RR-R FIREBLADE SP』および発売30周年を記念した『CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary』を発表した。

　ホンダはVFR750に続き、CBR750の後継車種のCBR250RRやCBR400RRより大きな排気量のスポーツモデルとしてCBR750RRの開発に着手したが中止。その後、約900ccまで排気量をアップさせたモデルとして開発することとなった。

　そして初代モデルは893ccで、1992年に『CBR900RR』として誕生した。以後、モデルチェンジごとに排気量が大きくなっていき2004年に『CBR1000RR』が発売された。

　数々のレースで優勝を飾る活躍を見せていたが、さらにサーキットを主なターゲットとして『CBR1000RR-R』が2019年のミラノショーで公開され、現行モデルとして販売されている。

　そんな『CBR900RR』発売30周年を記念した『CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary』がミラノショーで公開され、2022年モデルとして発売されることとなった。

　2022モデルは、水冷直列4気筒999ccエンジンの中速域の出力特性が変更され、最高出力は160kW／14,500rpm、最大トルク113Nm／12,500rpmを発揮する。ドリブンスプロケットが43丁と丁数が3丁増え、各ギアでより力強い加速力が実現されるという。

　また、トルクコントロールもHRCのテストライダーからのフィードバックをもとに、制御の熟成が図られている。

　そのほか、ニッシン製フロントブレーキキャリパーのピストンに新素材に特殊表面加工を施すことで、サーキット走行における高負荷時の操作性向上に寄与。オーリンズ製の電子制御式サスペンションおよびブレンボ製のブレーキパーツを引き続き採用。またクイックシフターの制御も今回新たに最適化された。

　さらに、『CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th Anniversary』は初代モデルをオマージュしたカラーリングとなり、HRCのロゴも配置された。

　タンクやマフラー、スマートキーにも30周年のロゴがデザインされ、イグニッションをオンにした時にも30周年のロゴが表示。トップブリッジにはシリアルナンバーが入れられる。

　日本での価格は公開されていないが、ホンダUKではノーマルモデルが19,999ポンド（約308万円）、サーキット走行に特化したSPモデルが23,499ポンド（約362万円）、SP 30th Anniversaryが23,999ポンド（約370万円）で販売される。また、国内での販売も予定されている。