中上貴晶、再舗装の「グリップは好印象。弱点が少なく何かしら手が打てる状況」と幸先のよい出だし/第20戦バレンシアGP

2023年11月25日(土)4時0分 AUTOSPORT web

 11月24日、2023年MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラス初日のセッションで、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は総合16番手となった。しかし、路面が新しくなってハイグリップのため、2日目の予選とスプリントではさらに上位を目指すことができそうだ。


 最終戦の地、リカルド・トルモ・サーキットは、2012年以来の再舗装がされ、縁石も幅が広くなるなどの改良がされた。その路面について初日の走行を終えた中上は「悪くはないですね。かなり冷えてはいたなかでも、FP1の走り出しからすぐに路面のグリップに関しては好印象でしたし、午後も悪くなかったし、ギャップもほとんどなく、コースはすごく綺麗でポジティブでしたね」と印象を語った。


「レコードラインはラバーがのっているような色合いで、少しラインを外すと砂っぽいというか、多少の汚れは気になりますが、そこまで大きな問題ではありません。ラインを外さないように気をつけてはいました」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第20戦バレンシアGP 初日


 再舗装の影響もあるだろうが、初日のセッションでは3クラスともに転倒が多く発生した。「自分も午前中の最後に8コーナーで転倒しましたが、前の周とラインは一緒だったし、データを見てもほとんど違いがないなかでの転倒でした。フロントタイヤにソフトを履いていましたが、走り始めから少し柔らかくて、午後に(コンパウンドを)1ランク上げたらよくなりましたが、フロントは繊細ですね。自分もヒヤッとする場面があったので、自分だけではないと1日見て感じました」


 バレンシアGPは最終戦であり、昨年は11月上旬の開催、今年は11月下旬とさらに寒い時期の開催となった。さらに、タイヤが冷える懸念があるようで、中上はその対策についても語った。


「他のサーキットに比べると、スローラップを極端に少なくして、より気を付けます。特に右コーナーがかなりトリッキーなので、コンスタントに走ることを心がけてはいます」


「16時近くになってくると、感覚的にも冷え出してコンディションの変化もあったので、スプリントも気をつけないといけないですし、予選もコース上で待つ動きは避けたいなとは思っています」


 また、ハイグリップのため、ホンダとしての「弱点が他のサーキットに比べると少ない」という。中上は「何かしら手が打てる状況ではありますし、自分のフィーリングをまだ改善できるポイントはありますけど、初日としてはここ数戦に比べたら手応えやスピードはあるので、あとは電子制御の部分を詰めて、細かな部分はを改善できればなと思います」と結果が期待できる発言をした。

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