「もっと速い車に乗る準備ができている」RB代表 角田裕毅の”成長”に太鼓判「誰も予想できなかった進歩を果たした」
2024年11月30日(土)16時20分 ココカラネクスト
角田の進化が認められている(C)Getty Images
RBの角田裕毅について同チームのローラン・メキース代表が28日、F1第23戦カタールGPでトップチームで戦う器があると評価した。ロイター通信など複数の海外メディアが伝えた。「彼は今季、誰もが予想できなかった進歩を果たした。もっと速い車に乗る準備ができていると思う。私たちは彼にもっと速い車を提供したいと思っている。彼はもっと速い車、もっと速いチーム、もしくはもっと大きなチームに乗る準備ができている」と話した。
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レッドブルはエースのマックス・フェルスタッペンが4年連続ワールドチャンピオンに輝いたが、コンストラクターズタイトルについては残り2戦となって時点でマクラーレン、フェラーリに次いで3位で3連覇が厳しい状況になっている。
フェルスタッペンも中盤以降になかなか勝てずに苦労したものの、チームメートのセルジオ・ペレスも第6戦以降は表彰台が一度もない。チームはいったんペレスの来季残留を発表したものの、フェルスタッペンをサポートしてチームのタイトルに貢献できる有力な選手に切り替えることを検討しており、現在は姉妹チームのRBに所属する角田と、シーズン途中からレギュラーとなったリアム・ローソンの2人が候補となっている。
角田に流れが傾きかけているとされるのは最終戦アブダビGP終了後に現地に居残って行われるポストシーズン公式合同テストで角田がレッドブルのマシンをテストすることが決まったこと。これまでRB(旧アルファタウリ)の一員ながらレッドルのテストに参加したことがなく、実車の走行もイベントで旧型車をレーシングスピードよりも遅い安全運転で走らせる程度。陣営内で高い評価をなかなか得られなかった。
ただ、角田本人は「テストよりも、次の2レースが明らかに重要」とし、8位に落ちたコンストラクターズ順位を6位に戻す活躍をすることが最も近道と考えている。6位のハースは現在50点で、7位のアルピーヌは49点。46点で追うRBとはわずかの差しかない。それでも1年目の2021年最終戦アブダビGPで自己最高位の4位を獲得しており、大逆転の可能性は十分にある。
サンパウロGP、ラスベガスGPとここ2戦で連続で入賞を果たしており、カタールGP、アブダビGPの残り2戦はアピールする絶好の場。トップチーム昇格への足掛かりをつかみたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]