フェラーリ会長、アルファロメオ・ザウバーの発表会でF1撤退説を再度主張

2017年12月5日(火)9時17分 AUTOSPORT web

 フェラーリ会長セルジオ・マルキオンネが、F1の新レギュレーションに納得できなければ撤退もあり得るという主張を改めて強調した。


 10月末にFIAとF1が2021年以降の新たなパワーユニットに関する提案を行った後、マルキオンネはリバティ・メディアの方向性に同意できない部分があるとして、フェラーリにとってメリットがないようであればF1には参戦しないと発言した。


「戦略的発展について意見が一致しないようだ。我々は2021年のこのスポーツに関して異なる考えを持っている。従って、フェラーリはなんらかの決断を下さざるを得ないだろう」とマルキオンネは11月上旬に語った。


「それがブランドと市場の維持、フェラーリ特有のポジションの強化においてプラスになるような環境でなければ、フェラーリは参戦しない。それをはっきりさせておきたい」


 フィアット・クライスラー・オートモービルズのCEOでもあるマルキオンネは、週末に行われたアルファロメオ・ザウバーF1チームの発表会において、フェラーリのF1撤退説は口先だけのものではないと主張した。


「協議はすでに始まっている。今後、さらに発展していくだろう」とマルキオンネ。


「2020年まで時間がある。その間に、フェラーリにとってメリットがある解決法を見い出せるかもしれない。だが、フェラーリがF1から撤退し得るという脅威は深刻なものだ」


「ザウバーとの現在の契約は2020年から2021年に切れる。ちょうどフェラーリが撤退するかもしれない時期だ」


「F1にとって良いソリューションを見つける必要があるが、同時に我々が撤回できない点についても明らかにしなければならない」

2017年、フェラーリF1は大きく向上したが、最終的にメルセデスに敗れた

 マルキオンネは、パワーユニットの新レギュレーションにおいて、コスト削減のため標準パーツが過度に増やされるのではないかと危惧し、「フェラーリはNASCARの世界版に参戦する気はない」と述べている。これを受けてF1のCEOであるチェイス・キャリーは、コンポーネントの標準化を極端に進めるつもりはないと主張した。


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