全日本F3選手権鈴鹿合同テストのエントリー発表。強力な外国人が複数エントリー

　12月10日、日本フォーミュラスリー協会は12月20〜21日に鈴鹿サーキットで行われる全日本F3選手権合同テストのエントリーリストを発表した。16台17人のドライバーがエントリーしており、マカオGPで3位のサッシャ・フェネストラズをはじめ、多くの外国人ドライバーがエントリーした。

　2018年は坪井翔が19戦中17勝という圧倒的な成績を残しチャンピオンを獲得した全日本F3選手権。その来季をうらなう鈴鹿合同テストには、多くの注目のドライバーが参加することになった。

　まず、3人の外国人ドライバーがエントリーしたのは、マカオでモトパークとのコラボレーションを発表したB-MAX RACING TEAM。車名も1号車、50号車、51号車が『B-MAX RACING AND MOTOPARK F3』と改められた。

　そのうち1号車をドライブするのは、マカオGPでカーリンから参戦し、3位表彰台を獲得したサッシャ・フェネストラズ。アルゼンチン系フランス人で、ルノーのバックアップを受けるドライバーだ。さらに50号車と51号車には、先日スーパーフォーミュラの鈴鹿テストにも同チームから参戦したルーカス・アウアーとハリソン・ニューエイが名を連ねた。アウアーとニューエイはSF参戦が有力視されており、今回のF3ドライブはチームのデータ取りやコース習熟がメインかもしれない。

　また、外国人ドライバーはもう1名。ThreeBond Racingが12号車のひとりとしてエントリーしたのは、21歳のスイス人ドライバーであるヒューゴ・デ・サドレー。2016年までフォーミュラ・ルノーをドライブしていたが、17年からはスポーツカーに転向。今季のル・マン24時間ではユナイテッド・オートスポーツのリジェを駆り、LMP2クラスの3位を獲得したドライバーだ。

　日本人ドライバーでも注目点が多い。HANASHIMA RACINGの5号車には久保田克昭に加え、今季最終ラウンドの富士で印象的な速さをみせた大草りきがエントリー。また、これまでB-MAX RACING TEAMから参戦していた三浦愛が、ThreeBond Racingからエントリーした。昨年はALBIREX RACING TEAMから参戦した根本悠生は、B-MAX RACING TEAMの52号車に名を連ねている。

　またALBIREX RACING TEAMには、スーパーGT GT300クラスでマッハ車検 MC86 Y’s distractionを駆り速さをみせる坂口夏月がエントリーしたほか、今季FIA F4でランキング3位につけている小高一斗がカローラ中京 Kuo TEAM TOM’Sからエントリーしている。チームは宮田莉朋とともに2台にそれぞれふたりをエントリーさせているが、マカオでクラッシュした坪井翔のマシンの修復状況にもよるのかもしれない。

　一方で現段階でTBNとなっているのは、TODA RACINGの2台だ。2018年は阪口晴南と大湯都史樹がドライブしていたが、来季に向けてどんな顔ぶれになるのかも注目だろう。また、片山義章を擁するOIRC team YTBは、7号車と8号車の2台をエントリーさせた。

　テストは12月20日、21日とも9時から2時間、14時から2時間走行枠が設けられている。観覧は可能だが、遊園地正面ゲートは両日とも10時オープンの予定とのことだ。

全日本F3選手権　鈴鹿合同テスト
エントリーリスト（12/10）