大谷翔平に50号アーチ献上の右腕がヤクルトへ?マーリンズのバウマンと契約合意と米報道
2024年12月10日(火)17時0分 ココカラネクスト
ヤクルト入りが報じられたバウマン。立て直しのキーマンとなれるか(C)Getty Images
ヤクルトがマーリンズのマイク・バウマンと契約合意したと、『ESPN』のキーレイ・マクダニエル記者がXにポストした。米国ミネソタ州出身の29歳右腕で、去就が注目される。MLB公式サイトの登録ページによると、米国時間12月9日にマーリンズのメジャー40人枠を外れた。
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2021年にオリオールズでメジャーデビュー。2022年には4試合に先発したが、翌2023年は全て救援で60試合に登板し、10勝1敗、防御率3.76と中継ぎながら2桁勝利を挙げた。今季はシーズン途中にトレードされ、マリナーズ、ジャイアンツ、エンゼルス、マーリンズと何と5球団でプレー。トータルで57試合に投げ、3勝1敗、防御率5.55という成績だった。マクダニエル記者によると速球の平均球速は96.7マイル(約155.6キロ)だったという。
日本のファンにとってはなじみ深いのが、あの伝説の「9・19」だ。ドジャースの大谷翔平が史上初の「50−50」(50本塁打、50盗塁)を達成した一日。大谷は6打数6安打、3本塁打、2二塁打、10打点4得点、2盗塁という球史に残る活躍をみせたが、節目の50号アーチを献上したのがバウマンだった。
すでに盗塁で50以上に達し、前の打席で49号アーチを放って金字塔に王手をかけて迎えた7回2死三塁。バウマンの89.1マイル(約143.4キロ)の外寄りのナックルカーブを、大谷が左翼席へ運んだ。日本だけでなく、米国の野球ファンも熱狂した瞬間。あの場でただ一人、バウマンだけは頭を抱えていた。
ヤクルトはサイスニード、ヤフーレ、エスパーダ、ロドリゲスの4投手がこのオフに退団した。サンタナ、オスナは残留するが、投手の外国人枠には大きな空きがある。5位に終わった今季はチーム防御率3.64がリーグワーストで、次に悪かったDeNAが同3.07と大きな差があり、投手陣の再建が最大の課題となっている。
メジャー通算では134試合に投げて、15勝6敗、防御率4.95と実績は十分で、年齢的にもまだ若い。加入すればブルペンの層を厚くすることができるし、マイナーでは通算103試合登板のうち83先発と、先発の適性も十分に持っている。ローテーションの一角を任される可能性もなくはない。来季の巻き返しへ向け、続報が待たれるところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]