角田裕毅のレッドブル昇格は? 初テスト後の「運転スタイルが合っている」の発言が運命を変えるか

2024年12月13日(金)16時0分 ココカラネクスト

角田のフィードバック能力をレッドブルのエンジニアも評価しているようだ(C)Getty Images

 RBで4年目のF1シーズンを終えた角田裕毅が来季のレッドブル昇格へ猛アピールした。F1最終戦アブダビGP終了後の12月10日にヤスマリーナ・サーキットで行われたF1合同テストでレッドブルのマシンを初テスト。来季用のタイヤを履いて走行データを収集し、同日はルーキーを含む出走23台の中で17番手のタイムを計測した。

【動画】角田裕毅が果敢なアタックで9位浮上&ローソンがスピンでコースアウトしたシーンを見る

「(今季型マシンの)RB20が今年チャンピオンシップを争っている理由は体感できる。運転するとまるで違う車のように感じる」と振り返り、「この車は自分のドライビングスタイルに合っていると感じている。適応するのに苦労することはほとんどなかった。ロングランでも安定して走ることができ、車の限界を感じられた」。順応性の早さを示した形でエンジニアらからもフィードバックの能力を評価された。

 レッドブルは成績不振だったレギュラードライバーのセルジオ・ペレスを更迭することを模索しており、後任に角田のほか、RBでチームメートのリアム・ローソンを候補と考えているもよう。角田はテスト走行ではこれまでRB(旧アルファタウリ)のマシンにしか乗ったことがなく、どれだけの実力が備わっているのかの裏付けがなかった。今回は絶好の機会にはなった。

 ところがドライバー人事に関するチーム内の協議はテスト前の9日に行われたとみられており、アブダビGP直前には欧州のメディアで「ローソン起用の公算が大きい」と報じられるなど、角田は分が悪いとの見方が強い。ただし、F1の人事は水物で急展開することはざらだ。現場のエンジニア陣から「角田推し」の声が強まれば、シートを射止めることは十分にあり得る。実際にレッドブルのパフォーマンスエンジニアリング責任者のベン・ウオーターハウスは「フィードバックが素晴らしかった」と絶賛している。

 今季はマックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンに輝いたものの、コンストラクターズタイトルは落とした。これまでもフェルスタッペンのチームメートにペレスのほか、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)らが起用されたが、自身のドライビングスタイルをクルマに順応させることができなかった。今季もペレスは中盤以降に振るわずチームに加勢することができなかった。

 角田が「ドライビングスタイルが合っている」と語った一言をレッドブル首脳陣がどのように判断するか。間もなくチームは最終決定を下す見通しだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「レッドブル」をもっと詳しく

「レッドブル」のニュース

「レッドブル」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ