チェルシーの若手やイタリア代表、バルサの生え抜きまで…サッカー界で輝く兄妹(姉弟)たち

2021年12月13日(月)16時18分 サッカーキング

チェルシーのジェームズ兄妹 [写真]=Getty Images

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 先月、チェルシーのイングランド代表DFリース・ジェームズ(22歳)の妹、ローレン・ジェームズ(20歳)が兄と同じチェルシーで初出場を果たして話題となった。

 ローレンは今季マンチェスター・Uからチェルシーに加入し、先月ようやく新天地でデビュー。その際には兄のリースも応援に駆けつけており、スタンドから妹の晴れ姿を見守った。そして試合後に「ローレンのデビューを見ることができて嬉しいよ。それに勝てたしね!」と女子チームの公式ツイッターにてメッセージを送った。

 サッカー界で輝きを放つ兄妹は他にもおり、日本では“永里3兄妹”が有名。ということで、サッカー界で活躍する兄妹(姉弟)を何組か紹介しよう。

■イングランド

 イングランドでは“アルコ姉弟”が有名だ。弟のソニー・アルコ(32歳)はバーミンガムでキャリアをスタートさせ、ハル・シティ時代にはプレミアリーグで42試合2ゴール。イングランド生まれだが父がナイジェリア人のため、ナイジェリア代表7キャップを持ち、現在はイングランド3部のイプスウィッチに所属している。

 “アルコ姉弟”の場合は姉のエニオラの方が有名だろう。2020年に引退するまでチェルシー女子やユヴェントス女子などでプレーしたエニオラは、イングランド女子代表として100試合以上に出場して3度もワールドカップを経験した。現役中には弁護士の資格を取得しており、引退後はクラブ経営に携わり、現在は米・ロサンゼルスの「エンジェル・シティFC(女子チーム)」でスポーツダイレクターを務めている。

 ちなみにこの「エンジェル・シティFC」は、ハリウッド女優のナタリー・ポートマンが発起人の一人となって設立したクラブ。来年からアメリカ1部リーグに参戦するため、前述の永里優季(レーシング・ルイビルFC所属)と対戦する可能性がある。

 また、イングランドでは女子代表のMFルーシー・スタニフォース(29歳)もスポーツ一家で生まれ育った選手だ。彼女の兄もサッカー選手だったが20歳の時に他界。以来、スタニフォースは兄が生前に着けていた背番号37を着用。現在所属するマンチェスター・U女子でも「No.37」を着けてピッチを駆け回っている。

■イタリア

 元イタリア代表FWマノラ・ガッビアディーニ(30歳)も姉弟で有名な選手だ。弟のマノラはイタリア代表11キャップを有し、ナポリやサウサンプトンを経て現在はセリエAのサンプドリアに所属。11月末からリーグ戦3試合連続ゴールを決めるなどの活躍を見せている。一方、姉のメラニアは代表100キャップ以上を有する元選手。2017年に引退するまで女子セリエAで4度も年間最優秀選手に選出され、2016年にはイタリアサッカー界の殿堂入りを果たした。

■スペイン

 バルセロナの女子チームに所属するDFマルタ・トレホン(31歳)も兄妹揃って有名だ。代表90キャップを持つ妹のマルタはワールドカップを2度も経験。2019年大会後に代表を引退してからは、クラブチームの試合に専念しており、昨季は女子チャンピオンズリーグで初優勝を果たした。一方、兄のマルクはエスパニョールでプロキャリアをスタートさせ、その後はドイツのクラブを転々として2019年までウニオン・ベルリンでプレーした。

 スペインには今後が楽しみな兄妹もいる。それがバルセロナに所属する“ミンゲサ兄妹”だ。兄のオスカル(22歳)はバルセロナのカンテラ出身で、昨年トップチームでデビュー。最終ラインで複数のポジションをこなす万能型で、今年6月にはA代表デビューも果たした。同じくバルサの下部組織出身である妹のアリアドナ(18歳)は、今年3月にトップチームでのデビューを飾った。バルセロナで兄妹がトップチームまで登り詰めるのはクラブ史上初だという。

■ドイツ

 ドイツサッカー界の至宝も“姉弟プレーヤー”だ。最年少二桁ゴールなどブンデスリーガで次々と記録を打ち立てるレヴァークーゼンのMFフロリアン・ヴィルツ(18歳)には2歳上の姉、ユリアーネがいる。ユリアーネも、弟と同じくケルンを経て現在はレヴァークーゼン(女子)に在籍しており、今後が楽しみな選手だ。

■カナダ

 カナダには“ベッキー兄妹”がいる。妹のFWジェニー・ベッキー(27歳)は、現在イングランドのマンチェスター・C女子に所属するアタッカーで、カナダ代表80キャップ以上を有する名選手。今年の8月には東京オリンピックに出場し、決勝でスウェーデンを下して金メダルを獲得した。

 ジェニーンに比べると、カナダリーグでプレーする兄のドリュー(31歳)は選手としては無名かもしれない。A代表での出場経験はないし、ヨーロッパでプレーしたこともない。しかし、カナダサッカー界には彼を知らない者はいない。ドリューは、2017年に欧州移籍を目指してフィンランドやスウェーデンでトライアルに参加したが、その時に胸の痛みに襲われて病院へ行くとウィルス性心筋炎と診断され、何か月も運動を禁止された。だが彼は、決して諦めることなく見事に復帰を果たし、その物語がドキュメンタリー映画として昨年公開されたのだ。

■その他
 ベルギーのロイヤル・アントワープに所属する元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴラン(33歳)も姉弟プレーヤーだ。ローマやインテルなどで活躍してきた中盤のファイターには双子の姉がおり、そのリアナ・ナインゴランも代表経験があるという。

 サンフレッチェ広島や清水エスパルスでプレー経験のあるタイの英雄ティーラシン(33歳)にも妹がおり、彼女は2年前の女子ワールドカップに出場していた。そして同大会には、ノルウェーの名門ローゼンボリに所属するDFエヴェン・ホヴランド(32歳)の妹(スティーネ)も出場していた。

 このように、サッカー界で活躍する兄妹(姉弟)は世界中にいるようだ。

(記事/Footmedia)

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