楽天・島内 「来オフFA行使希望」で波紋 一転トレード要員も?

2022年12月15日(木)11時50分 ココカラネクスト

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 楽天・島内宏明外野手(32)の発言が注目を集めている。14日、契約更改交渉を行ったが、その中で球団側に4年契約の3年目が終わる来オフに、保有しているFA権を行使したい意向を球団に要望したという。

 仙台市内の球団事務所で契約交渉を行った島内は現状維持の1億2000万円プラス出来高で更改。(年俸は推定)

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 その席上で来季年俸を大幅に下げ、契約年数を1年短縮する異例の提案を行ったが、認められなかったという。

 「できるなら(来オフ)FAさせてほしいと言いました。違うユニホームを着てプレーしたいという気持ちも少なからず出てきた」とコメント。

 球団と複数年契約を結びながら、短縮を訴えることは異例。「違うユニホームを着て—」とまで具体的に発言しており、主力選手としてチーム、ファンに与える影響も心配されている。

 今回の契約は20年オフにFA権を行使せず、年俸変動制の4年契約を結んだもの。21年は打点王、今季は4番を務める時期もあり、最多安打とベストナインのタイトルを獲得したが、金額に反映されたとは感じず、モチベーションにも影響したと本人は語る。

 「何のために頑張っているんだろうと。モチベーションというか、そういうところはデカいですね」と率直に心情を明かした島内。直近の「大型契約」にも心を揺さぶられたという。日本ハムからFA宣言した近藤は7年総額約50億円、単年ベースで7億円にもなる異例の大型契約を勝ち取った。「あの金額には負けちゃいますね。気持ちが持たないと思います」と揺れる心の内を明かした。

 一方、自らで「放出」を訴えたことでハレーションは広がりそうだ。島内といえば、シーズン中のユーモアあふれるコメントでも知られ、球団内でも人気の高い選手だ。一方ではこんな声も。

 「4番を務めたといっても結局チームは4位に沈んでいる。チームを勝たせることが主力の務めとすれば、そこまでの力は発揮できていないともいえる」(放送関係者)

 島内にとっても今回の発言を公にすることで物議をかもすのは当然、覚悟の上だろう。

 「ここまで球団の対応に対して不満を明かし、楽天球団ではモチベーションが上がらないとなれば、球団フロントはシーズン中のトレードなども視野に入れるかもしれません」(同)

 来季はGM職を外れ、監督専任となる石井監督にとっても就任3年目のシーズンは何としても結果を残したいところ。過去には複数年契約を結んでいる選手がトレードに出たこともあるとあって、今後の推移が注目される。いきなり勃発した「島内の乱」。覚悟の上とはいえ、代償は大きくなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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