大谷翔平の獲得だけに”終わらない”ドジャース補強への意欲を現地メディアが強調「オオタニを可能な限りスターダムで囲い込むつもりだ」
2023年12月15日(金)18時5分 ココカラネクスト

大谷が後払いを選択したことでチームの補強費は残っている。果たして今後の動きはどうなるのか(C)Getty Images
大谷翔平のドジャース入団会見が現地時間12月14日、本拠地のドジャースタジアムで行われた。会見当初、ブルーのネクタイを結びスーツ姿で壇上に立っていた大谷は開始から間もなく、ドジャースのユニフォームを纏い、移籍についてのさまざまな想いを語っている。
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ドジャース球団首脳陣や、国内外から多くの報道陣が集うなど、華やかな雰囲気の中で行われた会見は質疑応答も含め、およそ30分ほどだったものの、プロスポーツ史上最高額の契約を結んだスーパースターに対し、新天地での抱負はもちろんのこと、プライベートとして飼い犬の話題など、バラエティに富んだ質問が投げかけられている。その中で大谷自身は、「勝つことが一番大事」と述べるなど、勝利への熱意も明かしていた。
もちろん、多くの現地メディアでもこの会見の様子を報じており、日刊紙『USA TODAY』では大谷の移籍加入により、ドジャースの今後の動きなどを見通している。
会見終了後、同メディアは公式サイト上において、「なぜ、ショウヘイ・オオタニはドジャースと契約した?お金ではなく、彼は勝ちたい」と銘打ったトピックを配信。大谷がこの日、語ったコメントなどを紹介している他、10年7億ドル(約1015億円)と言われる総年俸のおよそ97%が“後払い”となったことにもフォーカス。トピック内では、ドジャースの補強など球団運営への配慮として、大谷の要望だったと紹介されている。
同メディアは、大谷の年俸の殆どが10年後での支払いとなったことで、その資金を「さらなる人材獲得に充てる予定だ」として、今オフの新戦力に費やすものと見込んでおり、続けて「ヨシノブ・ヤマモトと契約しようとしているが、その金額は3億ドルを超えている」と指摘。すでに交渉が行われた山本由伸獲得の可能性にも言及。また、「タンパベイ・レイズのエース、タイラー・グラスナウの獲得でも暫定合意に達した」と会見同日に報じられたトレードについて綴っている。
その上で、同メディアは「単純に、オオタニを可能な限りスターダムで囲い込むつもりなのだ」と主張。今オフの移籍市場最大の大物である大谷の獲得にとどまらず、チーム強化への貪欲さをみせるドジャースの姿勢をそのように表現している。
会見では大谷が勝利を目指すに当たり、「全員が同じ方向を向くこと」と語っていた通り、ドジャースもFA、トレードなどで勝つための環境を作り上げている。まさに、「二刀流スター」が真の意味で、世界一に登り詰めるに相応しいチームであることは間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]