フェルスタッペン、F1アメリカGPでのオーバーテイクは「正しくなかった」とペナルティに納得

2017年12月20日(水)14時0分 AUTOSPORT web

 マックス・フェルスタッペンは、F1アメリカGPの最終ラップでキミ・ライコネンに仕掛けた、スリリングではあるものの禁止されている追い越しは、2017年にすべてのドライバーが直面したオーバーテイクの問題の典型例だったと語った。


 フェルスタッペンはライコネンを追い越す際、コースを外れて走行する以外の選択肢を持っていなかった。結果として5秒のペナルティを科されたフェルスタッペンは、最終順位でライコネンより下位となった。


 当時の彼は激怒したが、現在ではすべて終わったことだと考えており、公式サイトで以下のように語っている。


「もちろん、『なぜ? 素晴らしい動きだったじゃないか!』というのが最初のリアクションだった」


「でもルールに照らせば正しいことではなかった。あの週末は何もかもがルール通りではなく、ドライバーはコースを外れてもペナルティを受けることがなかった」


「常に前向きなことに目を向ける必要がある。いつだって表彰台を獲得することは素晴らしいことだ。でも16番手からスタートして4位でフィニッシュできたのだから、それだって素晴らしい結果だよ」


「(ペナルティは)ほとんどの人が考えたほど苦痛ではなかった。最終的に僕はそれを受け入れたんだ。良いレースだったし、最終ラップまで興奮が続く状況を、誰もが楽しんでいた」


 同じ月の前半、彼はマレーシアGPでルイス・ハミルトンを下し、2017年シーズン初となる優勝を飾った。


「いい気分だったよ。でも正直なところ、勝つためだったら誰と戦かおうが関係ない。それほど特別な感じではなかったね」


 フェルスタッペンはメキシコGPでもセバスチャン・ベッテルをオープニングラップで抜き去り、再び勝利を重ねた。それでもフェルスタッペンは、レギュレーションに沿って作られた、幅広でダウンフォースの大きなマシンでオーバーテイクをすることの難しさに、いまだ不満を漏らしている。


「今年は、実はそれほど多くのオーバーテイクをしていないんだ。このクルマでは実際、直線でしかオーバーテイクができない。昨年と比べると、それほど満足だったというわけではない」


 とはいえ、全体的には2017年仕様のマシンにとても満足していたとフェルスタッペンは話す。


「全体的には良かったと思うよ。よりレースカーらしくてポジティブな感じだった。昨年のマシンは、僕の印象ではおもちゃのクルマみたいな感じだった」


「今年はもう少し荒々しい感じだ。ドライブするのが難しくなったけれど、全体としてはより楽しめた」


「フロントや何かをロックさせてしまうんじゃないかと心配することなしに、コーナーに向かって前よりずっと速い速度で攻めることができた。そのことが僕を助けてくれたと思う」


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