バトン「今からスーパーGTのシーズンが楽しみ!」テストにも手ごたえ

2017年12月23日(土)18時34分 AUTOSPORT web

 12月18日から、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われてきたミシュランタイヤ主催のスーパーGTタイヤメーカーテスト。このテストには、ジェンソン・バトンがホンダの開発車両である99号車NSX-GTに乗り込み、2018年のフル参戦に向け準備を進めている。


 2017年のスーパーGT第6戦鈴鹿にMOTUL MUGEN NSX-GTの第3ドライバーとして参戦し、世界的な話題となった2009年F1ワールドチャンピオンのバトン。その後、12月3日のホンダレーシングサンクスデーでは、自らの口から「実は大きなニュースがあるんだ」と2018年のスーパーGTフルシーズン参戦を発表した。


 そんなバトンが、レギュラードライバーとして初めてとなるオフシーズンテストに参加した。今回、4日間のテスト日程のうち、バトンは後半の12月21〜22日の2日間参加。山本尚貴、塚越広大とシェアしながら、99号車のステアリングを握った。期間中、ホンダの協力でバトンにテストの感想を聞くことができたので、ご紹介しよう。


* * *


Q:まずはもてぎでフルシーズン参戦を発表してから初テストとなりますが、テスト参加の感想を教えてください。
ジェンソン・バトン(以下JB):良い気分だよ! レーシングスピードでNSX-GTをドライブするのは、鈴鹿でレースに出て以来だからね。またシートに戻れて嬉しいよ。今回は3人のドライバーで99号車をシェアしなければいけないから、1日あたり1時間くらいしか乗れないのがちょっぴり残念だね。でも、HRDにとっても細かい部分までチェックできていいテストになっているし、スーパーGTのレースドライバーとしていい経験を積めていると思う。


Q:昨年鈴鹿でドライブしたMOTUL MUGEN NSX-GTと、今回の99号車で違いは感じましたか?
JB:サーキットも違うし、タイヤも違うから、一概に比較することはできないかな。鈴鹿ではヨコハマを履いて、今回はブリヂストンだけど、どちらにも違いはあるし、いい面がある。今回は2018年に向けた空力パーツを装着しているけど、HRDはいい仕事をしてきたと感じたよ。彼らは豊富な経験があるからね。

バトンがドライブする99号車NSX-GT。今回はカーボンブラックのままのヘルメットで走行した。


Q:セパンサーキットはF1で多くの経験がありますが、GT500マシンで走った印象はいかがですか?
JB:GT500は高速コーナーでのスピード領域がすごく高いから、エンジョイできているよ。それにブレーキングでも強力だ。もちろんF1は900馬力とパワーがすごくあるので、ストレートでは全然違うけどね。ブレーキも含めて違いはあるけど、それが楽しいんだ。ドライビングにアジャストは必要だから、他のF1ドライバーがスーパーGTに来ても、少し慣れるのに時間はかかると思う。でも、僕は今回のテストでの自分の成長をエンジョイしているよ。


Q:もえぎでフルシーズン参戦を発表し、世界中で話題となりましたが、バトン選手にはどんな反応がありましたか?
JB:リアクションはすごく良かったよ。何より嬉しかったのは、もてぎでファンの皆さんの前で発表をしたとき、みんなが喜んでくれたことだね。僕は日本を愛しているし、ホンダと長い関係がある。スーパーGTで素晴らしいシーズンを送って、ファンの皆さんに会えることを今からものすごく楽しみにしているんだ。それと僕が参戦することで、日本だけじゃなく、世界中のF1のファンにもスーパーGTを観てもらいたいと思っているんだ。スーパーGTはものすごくエキサイティングだし、大きな3つのメーカーが参加していて、才能があるドライバーたちが戦っているんだからね!


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 今回のセパンテストでは、バトンが言うとおりひさびさのNSX-GTのドライブということもあり、感覚を取り戻す部分もあった様子。ただ、走行していない時でも山本など他のドライバーたちと積極的にコミュニケーションをかわす光景も見られた。2018年のスーパーGTにおける大きなトピックスと言えるバトンのフル参戦に向け、本人も今から準備を進めている様子が感じられた。


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