「悪くはないが・・・」新生・原内閣の「アキレス腱」 球界OBが危惧する理由

2022年12月26日(月)11時0分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 2022シーズンを終えようとしているプロ野球界。結果を残せたチーム、残せなかったチーム、それぞれ来季を見据えた改革が進められている。

 そんな中、各チームの組閣も注目を集めている。新監督を迎えた阪神、首脳陣を一新した巨人など様々なチーム組閣から来季を占う声も出てきている。

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 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は24日までに更新した自身のYouTubeチャンネルの中で各球団の組閣事情に触れた。

 まず岡田監督を迎えた阪神に関しては「岡田監督になったという組閣だけで俺は十分だと思うけどね」と経験豊富な名将を迎えた時点で、期待値が高まるとした。その上で阪神の組閣に関しては「コーチも岡田監督の考えを選手に注入するという意味ではある程度の年齢層(のコーチ)を集めて落ち着いて教えていくと思う。これは良い人事だったと思う」とコメント。

 「組閣だけでどこが一番強いかというと阪神かもしれないね」と高く評価した。

 そして次に目を向けたのが、今季4位と5年ぶりのBクラスに沈んだ巨人だった。

 打撃チーフコーチに大久保博元氏、投手チーフコーチに阿波野秀幸氏と他球団でも指導者経験を持つ2人を招へいした巨人について「2人のコーチとも優秀」「悪くはない」と前置きしながら、「色が濃いというか、そういう感じがする」と続けた。

 具体的には「こういう選手だったら育てる、こういう選手だったら大きく育てるなど、選手の偏りが出るんじゃないか」と話した。

 大久保コーチは熱心な指導で知られ、西武の指導者時代に中村など、長距離砲を覚醒させたことでも知られるが、タイプによっては「育ちにくい」、指導に合わない選手が出てくるのではないかと危惧する場面も。

 それでもチームの打撃部門には亀井コーチ、阿部ヘッドなど多くの打者を見られるコーチもいるとして、指導に一貫性を持たせることが大事とした。

 実際に巨人ではドラフト1位ルーキーの浅野、「55」を背負う秋広、中堅争いの一角に加わることが期待されているドラフト2位の萩尾など、来季は次世代を担う若武者のブレイクが待たれている。イキのいい若手が台頭すれば、それだけチーム力の底上げにもつながるとあって、各コーチ陣の腕の見せどころとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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