B1リーグ・シーホース三河、敵地で広島の猛攻を耐え切り8連勝達成!

2023年12月26日(火)9時59分 ココカラネクスト

 シーホース三河は12月23日(土)、24日(日)、敵地の広島サンプラザホールで広島ドラゴンフライズと2連戦を行った。

迎えたGAME1。前半広島に高確率に3Pシュートを決められて16点のビハインドを背負う。それでもタフなディフェンスから流れを呼び込んで逆転勝利を飾り、連勝を「7」に伸ばした。

Game2は、序盤こそホーム・広島の勢いに押されるも、1Q中盤に逆転すると、攻守にクレバーなチームプレーを続けてリードを保持。終盤の広島の猛攻にも冷静に対応して、8連勝を達成した。

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—試合結果—
2023年12月23日(土)
広島 ● 60 – 69 〇 三河
(三河通算成績 15勝8敗)

1Q 広島 25–11 三河

アウトサイドシュートが決まらず、14点ビハインドの苦しいスタート

スターティング5は、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

#19西田からのパスを受けた#43イが3Pシュートを決めて先制。さらに#0オーガストがリバウンドからファウルをもらい、フリースロー2本をきっちりと沈めて0-5と先手を取る。

広島#0寺嶋の3Pシュート、広島#8ブラックシアー・ジュニアのリバウンドで5-5と追いつかれるが、#43イが1on1の仕掛けからジャンプシュートを成功。さらに#43イのドライブに#0オーガストが合わせて突き放す。

しかし、広島#24メイヨ、#0寺嶋に2本と3連続で3Pシュートを決められて逆転される。広島がゾーンDFを展開する中、3Pシュートで対抗するも決め切ることができず、残り3分に広島#7船生の3Pシュートで19-9と二桁ビハインドを作られる。

#18角野がドライブで流れを変えようとするも、その後も広島#24メイヨにリバウンドから失点を許すなど厳しい時間が続いた状態で1Qを終える。

2Q 広島 41–36 三河 (広島 16–25 三河)

粘りのディフェンスからの速攻で流れをつかむ

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー

スローインでの#7長野のトリックプレーから先制。#27石井がリバウンドからそのままレイアップを決めると、広島はたまらずタイムアウトを取る。

タイムアウト後は、広島に6-0のランを作られ、開始3分に31-15と16点のビハインドを背負う。#7長野の3Pシュート、#18角野のフェイダウェイの連続得点で悪い流れを断ち切ると、#10レイマンからのパスを受けた#0オーガストがファウルを受けてフリースローを獲得するなど、少しずつオフェンスのリズムが生まれてくる。

残り5分、広島#12中村に3Pシュートを決められるも、#10レイマンがリバウンドからバスケットカウントをもぎ取って流れを譲らない。

オフィシャルタイムアウト後は、激しいディフェンスから広島のミスを誘発。#0オーガストが連続でファストブレイクを決めて点差を一桁に縮める。その後は一進一退の点の取り合いが続くが、残り34秒に#19西田がファウルを受けながらリバウンドからのビッグシュートを沈めて、5点差でハーフタイムを迎える。

3Q 広島 49–50 三河 (広島 8–14 三河)

広島を8得点に抑え込み、オーガストの活躍で逆転に成功

スタートは、#0オーガスト、#11久保田、#19西田、#43イ、#54ガードナー。

タイトなディフェンスから速いトランジションを展開し、#11久保田から#19西田へのパスで先制点を奪う。広島#24メイヨにダンクを決められるが、#0オーガストがリバウンドからそのままゴールへアタック。お返しのダンクをお見舞いして広島に流れを譲らない。

お互いにディフェンスの強度が高く、膠着状態が続く中、先に流れを掴んだのは三河。#43イのパスを受けた#0オーガストがダンクを決めてチームを勢いづける。

残り3分、広島#8ブラックシアー・ジュニアのフリースローで点差を広げられるが、すかさず#7長野が3Pシュートを決めて45-45と同点に追いつく。#7長野からパスを受けた#0オーガストが3Q3本目のダンクを成功。さらにラストワンプレーで、#0オーガストが3Pシュートを射抜いて、49-50と逆転に成功する。

4Q 広島 60–69 三河 (広島 11–19 三河)

ディフェンスの強度を落とさず要所を締めて、7連勝を達成

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井。

アップテンポな展開に持ち込み、#10レイマンのフリースローで先行。さらに#18角野がスピードのミスマッチからドライブを仕掛けてバスケットカウントを獲得し、ワンポゼッション差ながらリードを保つ。

開始4分半、#19西田、#7長野、#0オーガストの連携プレーでリードを6点に広げるが、広島#0寺嶋にスティールからワンマン速攻を決められて3点差でオフィシャルタイムアウトに入る。

一点を争う拮抗した試合展開の中、残り3分に#54ガードナーが値千金の3Pシュートを決めて点差を6点に拡大。さらに#11久保田が相手の隙を見逃さず#0オーガストにパスを通して畳み掛ける。

その後は強固なディフェンスで広島の反撃を封じ、落ち着いて試合を締めて60-69で勝利、見事7連勝を飾った。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

入りのところがやはりスローになってしまって、広島さんの方が強いフィジカルでゲームに入ったところが自分たちを苦しめてしまったなと思います。

素晴らしいスタートをするということは、素晴らしいコーチが準備してきた結果だと思います。明日、もう一勝するために今日と同じプレーをしていては勝てないと思います。

今日のような苦しい展開にしてしまった中でも、自分たちのゲームプランであったり、自分たちの持っているアイデンティティを失わずにそれを取り戻すようなプレーをしてくれたというところが勝利という結果をもたらすことができたと感じています。

試合全体を見た時に、美しい試合だったとは正直いえません。本来だったら入るシュートが入りきらなかったところもありました。ただそういう日もあります。そういった逆境に中から、打開策を見出して闘い続けてくれた選手を誇りに思っています。

-立ち上がりあまりよくない中で、途中からディフェンスのインテンシティが向上したと思いますが、そのあたりはどのような指示をされたのでしょうか
ハードさが足りなかった、自分たちのやりたいことができず広島さんのペースになってしまった。自分達のやるべきことが欠けてしまったと思います。

我々はディフェンスのチームだと思っていて守りから始まるバスケットだと選手たちに伝えていて自分たちのディフェンスをとり戻そうということを選手たちに伝えました。

自分は世界中どこのリーグを見てもチャンピオンになるチームは守りの強いチームであると思っていて、我々もそんなチームになりたいと思っています。

1Qに25点取られてしまいましたが、そこからの試合で広島さんを35点に抑えたをことは自分達のアイデンティティーを取り戻せたと思いますし、選手たちはタフなディフェンスをやり続けてくれたと思います。

難しい状況からこのように試合を取り戻すことはコーチングをしている者として見たい風景でした。

—試合結果—
2023年12月24日(日)
広島 ● 78 – 83 〇 三河
(三河通算成績 16勝8敗)

1Q 広島 17–24 三河

重い立ち上がりを修正し7点リードの好スタートを切る

スターティング5は、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

ホームで連敗を避けたい広島に#13エバンスを中心に攻め立てられ、6-2と重い立ち上がりとなる。

開始3分に#10レイマンが早くも個人ファウル2つでベンチに下がるが、代わって入った#54ガードナーが好調ぶりを発揮。交代直後に#19西田のパスからディープ3Pシュートを射抜くと、開始4分半に今度は#54ガードナーから#19西田へのパスが通り、8-7と点差を詰める。

残り4分半には、ここ数試合アウトサイドのシュートタッチに苦しんでいた#19西田がディープ3Pシュートを決めて8-10と逆転に成功。さらに#19西田は#0オーガストのバスケットカウントをお膳立てし、完全にオフェンスの流れを掴む。

広島は#13エバンスのインサイド、#10上澤が3Pシュートで反撃するが、その度に#0オーガストがバスケットカウント、3Pシュートでやり返して主導権を譲らない。

タイムアウトで修正を図った広島に#15河田の連続得点で4点差に詰められるが、残り3秒に#7長野が絶妙なパスで#54ガードナーのバスケットカウントを演出し、7点リードで1Qを終える。

2Q 広島 36–45 三河 (広島 19–21 三河)

ファストブレイクやドライブなど多彩なオフェンスでリードを広げる

スタートは、#7長野、#10レイマン、#18角野、#27石井、#54ガードナー

広島#13中村にジャンプシュートを決められるも、#54ガードナーのゴール下のアタックから得点。#10レイマンの連続得点で19-30とリードを広げる。

さらに#27石井、#7長野が前から追い込んで広島のミスを誘発。そこから速いオフェンスを展開して#27石井がタフな体勢からからバスケットカウントを獲得、点差を14点に拡大する。

広島#24メイヨの3Pシュートや#0寺嶋のファストブレイクで点差を9点に縮められるが、#43イが3Pシュートを決め返して広島に傾きかけた流れを取り戻す。

広島は#0寺嶋が連続で6得点を挙げて食らいつくが、エース#19西田が立て続けにドライブで切り込んで応戦し、一桁二桁点差を行ったり来たりする攻防が続く。

#43イと#0オーガストの2メンゲームから点数を重ねてリードを13点に拡大するが、終了間際に広島に連続得点を許して9点差で2Qを終える。

3Q 広島 52–62 三河 (広島 16–17 三河)

攻守に落ち着いて試合を進め、10点リードで最終Qへ

スタートは、#0オーガスト、#10レイマン、#11久保田、#19西田、#43イ。

開始1分半、広島#24メイヨに先制点を決められるが、すぐに#10レイマンが1on1でお返し。#10レイマンはディフェンスでもオフェンスファウルをもらってチームを勢いづけ、#11久保田がドライブから得点して38-49と点差を広げる。

広島#24メイヨに連続で3Pシュートを決められるが、#10レイマンの3Pシュート、#11久保田と#54ガードナーと流れるようなパスワークから#19西田がゴール下で合わせるなど多彩なオフェンスで点差を縮めさせずに試合を進める。

終盤は、広島#8ブラックシアー・ジュニアに連続得点を奪われるが、#10レイマンが3Pシュート、フリースローで得点を重ね、この10分で12得点をマーク。52-62とわずかにリードを広げて、第4Qに突入する。

4Q 広島 78–83 三河 (広島 26–21 三河)

広島の猛攻を耐え切り、8連勝達成

スタートは、#0オーガスト、#7長野、#18角野、#27石井、#54ガードナー。

開始早々、#18角野のジャンプシュートから先制する。さらに固いディフェンスで広島のミスを誘発して、#0オーガストがファストブレイクで加点。リードを14点に広げる。

タイムアウトを取った広島は#10上澤の3Pシュートを機に反撃のスタンスを強めるが、広島の速攻を#54ガードナーが素早い戻りで阻止し、ファストブレイクでやり返して容易に流れを渡さない。

10点リードで迎えたオフィシャルタイムアウト明け、ターンオーバーから#10上澤に3Pシュートを決められ広島に勢いを与えてしまうが、崩れることなく#0オーガストのカットイン、#11久保田のミドルシュートで、残り2分半に68-79と再び点差を二桁に戻す。

しかしここから広島に猛攻を受ける。#24メイヨの3Pシュート、#10上澤のフローターで6点差に。さらに残り45秒、ターンオーバーから#24メイヨにフリースローを与えて75-79に詰め寄られるが、#43イがタイトなディフェンスで広島のオフェンスミスを誘って踏みとどまる。

ファウルゲームで追いすがる広島に、残り14秒に#0寺嶋の3Pシュートでワンポゼッション差まで迫られるが、#11久保田が広島ブースターからの大ブーイングをもろともせずにフリースローを沈め、最終スコア78-83で逃げ切り。アウェーで連勝を飾り、8連勝で中地区2位に浮上した。

シーホース三河 ヘッドコーチ ライアン・リッチマン  試合後コメント

昨日より1Qのディフェンスを改善することが出来ましたし、そこから派生していいオフェンスを作ることが出来たんじゃないかと思います。

やはり今節2日間通して本来決めることができるシュートが決めきれなくて苦しんだところはありましたが、それが出来なくても勝つ術を選手が見出してくれたことは大きな価値のある2試合だったと思います。

優勝するチームは本来のやりたいことが出来なくても勝つことが出来るチームだと思っていますので、そこに1歩近づけた試合だったと思いますし、アウェーで同じ相手に2試合やって2つとも勝つことは簡単ではないので、それを成し遂げてくれた選手たちを誇りに思います。

-#54ガードナー選手が無理にインサイドに行かないような姿が見受けられましたが、どんな指示を送りましたか?
彼は元々なんでも出来る能力があるので、対応してくれたんだと思います。 それは7リバウンド、15得点、10アシストという数字にも表れています。

彼が周りをきちんと見渡してプレーしてくれた結果だと思います。

コーチとしては必要な時間帯に彼にボールを預ければそこからゲームを進めてくれますし、どうすれば彼の才能を最大限に生かしていくか自分も突き詰めていかなければいけないと思っています。

今日の試合に限らず、彼が日々取り組んでいるハードワーク、そして同じチームになり成長し続けてくれているその過程に感謝しています。

ココカラネクスト

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