帝京長岡が劇的な逆転勝利! 県大会では“応援団長”だった谷中が途中出場から2ゴール

2023年12月29日(金)15時52分 サッカーキング

長崎総科大付の市丸夢人(左)と帝京長岡の堀颯汰(右) [写真]=小林渓太

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 第102回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、帝京長岡(新潟)と長崎総科大付(長崎)が対戦した。

 前半は立ち上がりから白熱した球際の攻防が続き、拮抗した展開となった。

 試合が動いたのは22分。長崎総科大付のMF大屋麻尋が中盤でボールを奪うと、帝京長岡のGK小林脩晃が前に出ていたのを見逃さず、ハーフウェーラインを過ぎたあたりからロングシュート。綺麗な軌道を描いたボールは、小林の頭上を通り、ゴールネットに吸い込まれた。大屋のゴールで長崎総科大付が先制に成功する。

 リードを奪われた帝京長岡だが、下を向くことなく攻撃を仕掛ける。すると、前半アディショナルタイムの40+1分に得点が生まれた。左サイドから山村朔冬が絶妙なアーリークロスを入れると、DFの間を抜け出した橋本燦がダイレクトで上手く合わせた。シュートはゴールネットに吸い込まれ、前半終了間際に帝京長岡が同点に追いついた。

 後半は拮抗した展開が長く続いたが、59分に長崎総科大付が試合を動かす。右サイドから市丸がクロスを入れると、帝京長岡のGK小林が飛び出し、キャッチを試みるがファンブル。ファーサイドにいた仲宗根惺が素早く反応し、バイシクルシュートをゴールに沈めた。長崎総科大付が再びリードを奪うことに成功する。

 追い込まれた帝京長岡だが、球際で体を張り、粘り強く戦い続けた。すると、66分に自陣からカウンターを発動。ボールを受けた橋本が前方のスペースへスルーパスを供給。走りこんだ途中出場の谷中習人へ渡り、谷中は左サイドからゴール前まで持ち運び、狙いすましたシュートをニアサイドに打ち込んだ。帝京長岡が再び同点に追いつく。

 2—2に追いついた帝京長岡が終了間際に怒涛の攻撃を見せる。すると、80+1分に谷中がゴール前の混戦からシュートを叩き込み、ゴールネットを揺らした。県大会では応援団長としてチームを支えていた谷中は、真っ先にスタンドのもとへ駆け出し、仲間と喜びを分かち合った。

 試合はこのまま3—2で帝京長岡が勝利。2回戦進出を決めた帝京長岡は、31日に県立柏の葉公園総合競技場にて、市立船橋と対戦する。

【スコア】
帝京長岡 3−2 長崎総科大付

【得点者】
0−1 22分 大屋麻尋(長崎総科大付)
1−1 40+1分 橋本燦(帝京長岡)
1−2 59分 仲宗根惺(長崎総科大付)
2−2 67分 谷中習人(帝京長岡)
3−2 80+2分 谷中習人(帝京長岡)

 

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