大谷、ダルが参戦表明でもWBC侍ジャパンは「3番人気」米メディアの見立て覆せるか

2022年12月31日(土)15時24分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 「3強」の構図は揺るがないのか。そして準決勝の壁は。来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝オッズを、米国の『FOX』局が発表した。

 一番人気は前回2017年大会を制した米国で3・6倍。差のない2位が2013年大会の覇者・ドミニカ共和国で3・75倍。2006、2009年大会優勝の侍ジャパンは、5・5倍で3位だった。

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 以下はオッズが大きく離れた。4位はプエルトリコで9倍。5位には16倍でベネズエラ、キューバ、韓国が並んだ。侍ジャパンはあくまで「3強」の一角とみなされた。

 参考までに、前回大会の直前オッズを振り返ってみたい。オッズは各社によってバラつきが出るものだが、2017年1月に英ブックメーカー大手『ウィリアムヒル』が発表した数字を用いる。

 前回大会では一番人気はドミニカ共和国で3・5倍。次いで米国が3・75倍。侍ジャパンは4倍の3位で、まさに「3強」として位置付けられていた。

 離れた4位は韓国で11倍、ベネズエラは17倍で、21倍にプエルトリコ、キューバ、メキシコが並んだ。

 結果的には、侍ジャパンは準決勝で米国の前に敗退。米国は決勝でプエルトリコを下し、悲願の初優勝を果たした。なお一番人気に推されたドミニカ共和国は、2次ラウンドで米国とプエルトリコに敗れ、1勝2敗で準決勝に進めなかった。

 6年前と比較してみれば、総合力で「3強」に踏みとどまったものの、「2強」との差は若干開いてしまったという格好になる。

 なお13年大会の直前、2月に「ウィリアムヒル」が発表したオッズでは、侍ジャパンは3・25倍で一番人気となっていた。

 06、09年の連覇以降、13、17年大会では準決勝敗退が続き、結果としては「4強」止まりが続いている。来年3月の第5回大会は、すでにエンゼルス・大谷翔平、パドレス・ダルビッシュ有、カブス・鈴木誠也と3人のメジャーリーガーが出場を表明。国内組もヤクルト・村上宗隆、オリックス・山本由伸、ロッテ・佐々木朗希らかつてない充実ぶりをみせている。

 「3強」の構図を塗り替えて、「4強」の壁を突破できるか。米メディアの現在の見立ては「現状維持」。栗山英樹監督の下、6年間という長かった時間が育んできたものが試される大会となる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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