意外と知らないカキの生態 海中に大量放出する「偽糞」とは

2020年1月4日(土)8時0分 Jタウンネット

[みみよりライブ 5up−広島ホームテレビ]2019年12月18日放送「地球派宣言」のコーナーで、冬の味覚「カキ」の生態について紹介していました。


広島の冬の味覚、カキ。今が収穫シーズンの真っただ中です。ですが、カキが海の中でどんなことをしているか。


広島の海がカキの養殖に向いている理由


宮島水族館の担当者に聞くと、


「広島湾は川がいっぱい流れ込んでいます。川から山の栄養素が海に流れ込み、その栄養素がカキのえさである植物性プランクトンを増やすわけです。ですので、広島湾はえさが豊富な場所、ということで適しています」



と話していました。


水の都・広島。川と海の恵みがカキを育んでいるのです。


カキを吊り下げる「垂下連」を海の中に入れておくと、24時間えさは食べられます。


カキは海水を吸い込み、エラでプランクトンをこし取るということです。吸い込む量は1時間で約10リットル。1日で240リットル吸い込んでいるんだそう。


水の中には汚れがありますが、汚れも一緒に吸い込んで、その汚れは固められ、汚れをひとつの塊として外に出すということです。


これを「偽糞」(ギフン)といい、ギフンを出すことで水の汚れがきれいになっていく作用もあるんだそう。


カキがこし取ったドロなどの汚れは固めて吐き出され、微生物のエサになっているんだとか。


穏やかな瀬戸内海に浮かぶカキ筏の下では、今日もすくすくとカキがたくさんの海水を吸って育っています。


カキが水の汚れを吸い取り、水の汚れをきれいにしてくれているんですね。カキの生態、初めて知りました。


(ライター:tama35)

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