「セーターがなんかいずい」←この言葉の意味、分かりますか? 【標準語では説明できない方言】

2021年1月5日(火)11時0分 Jタウンネット

日本各地に存在する「標準語ではうまく説明できない方言」。

地元の言葉であれば伝えられる細かなニュアンスが、標準語にしてしまうと何だか少し違う意味になってしまう...と歯がゆい思いをしている人も多いとか。

Jタウンネットではそんな方言の情報を募集している。

全国の読者から届いた投稿メールの中から、今回は宮城県から届いた「いずい」という方言を紹介したい。

投稿者によれば

「宮城県では『いずい』というのがあります。
『このセーター、小さめでいずいんだよね』とか『あまりよく知らない人と一緒になっていずい』とか。意味はしっくりこない、やりずらい、などのニュアンスかなと思います」

とのこと。どうやら、心地の悪い状態を幅広く指している方言のようだ。

「いずいはいずいなのよ」

この「いずい」に関しては、北海道の30代女性からも

「北海道で、いずいという表現があります。
歯がグラグラしていずい、目が腫れていずい、目にゴミが入っていずいなどと使います。
違和感がある、こそばゆい、嫌な感覚などという意味でしょうか」

という投稿メールが届いている。どうやら、この方言は宮城県だけではなく、北海道でもほぼ同じような意味合いで使われているようだ。

ちなみに、宮城の方言を取り上げた産経新聞のウェブ記事「『めんこい』『いずい』...宮城の方言の意外なルーツ」(15年2月22日)では、東北大学方言研究センターの小林隆教授の話をもとに、

「(いずいは)室町時代に京都で話されていた『えずい』から来ているこの言葉は、『身の毛がよだつ』や『怖ろしい』の意味だったが、東北に伝わり、体の違和感を指す言葉になった」

と解説している。

何にせよ、どの地域でも「いずい(いづい)」という感覚は、とにかくこの言葉でしか表現ができないようで、ツイッターでは

「上顎がいずい(方言すみません、でもこれしか表現がないw)」「いずいはいずいやろ。説明のしようがなくていずいわ」「いずいの意味一生上手く説明できん、いずいはいずいなのよ」

といった意見が複数見られた。

いずいが伝わらなくていずい......何とも難儀な話である。

あなたの地元の「標準語で説明できない方言」教えてください

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もしくは公式ツイッターのダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、あなたの地元と、そこで使われている「意味が限定的すぎる方言」または「標準語にするのが難しい方言」、その使用例(200文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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